どのような仕事でも大変なことはあると思います。好きでネイリストになったとしても、「大変だなぁ」と思うことはあるものです。
では、どのようなことが大変なのかをここでは紹介したいと思います。
技術を高めなければならない
ネイルの技術の進歩は非常に速いです。少し前まで当たり前だった技術も、すぐに廃れることもあります。例えば一昔前までのネイルと言えば「マネキュア」でした。しかし現在、ネイルと言ったら「ジェルネイル」と連想する方が多いかと思います。
ジェルネイルは登場してから一気に広まりました。サロンに行くと、ほとんどのお客様はジェルネイルを希望するかと思います。また、お客様からしてみてもジェルネイルをしてくれるものだと思っていると思います。
このように、すぐに新しい技術が広まることがあります。
そのため、過去の技術にとらわれることなく、常に情報収集をし、日々、自分の技術を磨いていく必要が必要があります。
また、技術のみならず、ネイルにも洋服と同じように流行があります。流行色であったり流行デザインであったり、毎年変化していきます。その辺りの情報収集も行う必要が出てくることでしょう。
このように「1回技術を身に付けたら終わり!」と言うわけではなく、多くのお客様に支持されるようなネイリストを目指すのであれば、「流行に敏感になり、常に技術を向上させる努力をする必要がある」と思います。
お客様との接し方を考える
技術を高め流行に敏感になることもネイリストとして重要な要素ですが、お客様との接し方も大事なネイリストの要素の1つです。いくらネイルの技術が高く、最先端のデザインを取り入れていたとしても、お客様に嫌われてしまっては、ネイリスト失格です。
例えばネイルサロンに来るお客様は「新規のお客様とリピーターのお客様」がいらっしゃいます。重要なのは、「どれだけ新規のお客様がリピーターになってくれるか」と言うことです。
ネイルサロンは探せばいくらでもあり、お客様はどのサロンに行くのか自由に選べるわけです。気に入ったサロンがあればそこに通い続けますし、気に入らなければ次のサロンを探します。一度避けられてしまうと再び来店されることは滅多にありません。
そのため、新規で来店されたお客様をどれだけリピーターにするのかが重要なのです。
ネイリストの場合、お客様と至近距離で比較的長時間、接することになります。さらにお客様に触れながらの施術となりますので、多くのポイントで気を使わなければいけません。
お客様との距離感を大切に
ネイルを行っているときにはマンツーマンの状態となります。非常に接近した状態で施術をおこなうため、気を付けなければいけないことがいくつかあります。
まず会話。お客様がどのようなタイプの方なのかを的確に判断しなければいけません。会話を楽しみたいと思っているのか、それともそうではないのか。そして、会話をするならどんな会話に興味を持たれるのか。
勿論、「お話をしたいですか?どんな話に興味を持っていますか?」などと聞けるはずもないため、様子を伺いながら判断することになります。これがなかなか難しいと思います。なので、初めのうちは、少し話を持ちかけ、反応があるようだったら過度にならない程度に返すくらいで様子を見ていった方がよいかもしれません。
ニオイが落とし穴
さらにお客様との距離が近いため「ニオイ」には注意してください。至近距離で好まないニオイを嗅ぎ続けると気分を害してしまうこともあります。たとえ自分がよいと思っている香水だったとしても、そのにおいを好まないお客様もいらっしゃいます。
なのでもし香水を付けるのであれば、他のスタッフに感想を求めてみるとよいかもしれません。もしくは軽くつける程度に抑えるか、一番は全く付けないことだと思います。
そして、マスクを付けて施術した方がよいでしょう。特に冬場は風邪が流行っているため、非常に気にする方もいます。数回咳をする程度でも、嫌悪感を抱くこともあります。また、マスクをすることで口臭を防ぐこともできます。近い距離ですので、体臭以外にも口臭が届いてしまいます。
接客全般的に言えることですが、初めから完璧にこなすネイリストはなかなか少ないと思います。皆さん、何かしらの失敗をして、それを糧にして成長していきます。「慣れ」が必要だと思うのです。
まずは、「自分がされたら嫌だなぁ」と思うことをしないように心掛けるようにしてください。また、サロンによって様々なルールがありますので、基本はそのルールを守るようにしましょう。
同僚とのコミュニケーション
同僚とのコミュニケーションは非常に大切です。多くのサロンは少人数で経営しています。少ない人数で働いていて、人間関係をこじらせてしまうと、それほどストレスになることはありません。
よい接客をするためには、よいテンションでいる必要があります。職場の人間関係が良好であれば、よい気分のまま接客ができるものです。
ただ、注意したいのは、「仲が良すぎるのも問題」と言うことです。あまりにも同僚と仲が良くなりすぎてしまい、接客態度が柔らかくなりすぎてしまうことがあるのです。また、仕事もいい加減になってしまうこともあります。
仕事がいい加減になってしまうと、必死にネイルの練習もしなくなってしまいます。ネイルの練習をしなければ、技術の向上は見込めず、流行にもついていけません。するとお客様も来なくなってしまい、サロンの経営自体が危うくなってしまいます。
「程よい緊張感で、程よい人間関係」
これを保つことができると、楽しい職場になり、尚且つ自身の技術や知識も向上することでしょう。