結論から言いますと、「ネイルサロンに就職を考えているのならばJNA認定校のネイルスクールを選んだ方が無難」だと思います。
JNA認定校とは「日本ネイリスト協会が定めた条件をクリアしているネイルスクール」の事を言います。この日本ネイリスト協会が日本のネイルサロンに大きな影響力を持っているのです。
知名度の高さで考えたらJNA
まず前提として「ネイリストの国家資格はない」と言うことです。そのため資格がなくてもネイリストとして働くことができます。しかしそれではネイルサロンでの人材の採用がしにくくなるのです。
例えばあなたがネイルサロンを経営していたとします。人材が足りなくて採用しようとしたとき、どのように選びますか?
「私はネイリスト技能検定1級を持っています。」
とディプロマ(合格証書)を提示されれば、採用する側にとっても採用しやすいですよね?
このようなこともあり、日本ネイリスト協会では検定試験を設けてあるのです。これによりサロンが人材を採用する際の人材選定が分かりやすくなるのです。さらにお客様に対しても安心感と確かな技術を提供することができます。
民間資格といえど1つの判断基準になる
日本ネイル業界では、この日本ネイリスト協会が主催している「ネイリスト技能検定試験」と「ジェルネイル技能検定試験」が1つの物差しとなっています。ネイリスト技能検定は3級から始まり、2級、1級と続きます。ジェルネイル技能検定は初級から始まり、中級、上級となります。多くのネイルスクールでは、この2つの検定試験合格に向けてのプログラムが組まれています。
採用する側からしてみても、どの資格を持っているかによって、どの程度の技術や知識があるのかが分かりやすく、採用側の判断基準となるのです。そのため、ネイルサロンで働くというのであれば、ネイリスト技能検定試験とジェルネイル技能検定試験に合格し、資格を取得しておいた方がよいのです。
JNA認定校を卒業していないと・・・
JNA認定校を卒業していないと、「JNA認定講師」になることはできません。JNA認定講師になると、日本ネイリスト協会が主催するイベントや検定の試験官、審査員などを行うことができます。またJNA認定校でネイリストを目指す人たちへの指導がしやすくなります。
つまり、JNA認定講師になることで、ネイリストとして働く以外に、「教える立場」にもなりやすいのです。実際教えるのもJNA認定講師でなくてもよいのですが、ネイルスクール側が採用する際に、JNA認定講師だという方が宣伝にもなりやすいのです。
JNA認定講師の上には本部認定講師がいます。さらにその上には常任本部認定講師、その上に名誉本部認定講師となります。
以上のようにネイリストの資格はあくまでも民間資格ではありますが、持っているのとそうでないのとでは大きな違いとなります。以下のページでも説明していますので参照してみてください。
参照⇒ネイリストになるには?ネイリストを目指すなら知っておきたい3つのこと
家で知人にネイルをする場合
今までの説明はネイルサロンで就職する場合のことでした。
もしあなたが、自宅でネイルサロンを開業するのであれば、特にネイリストの資格は必要ありません。
ただしどのような仕事にも言えることですが、資格を持っているのと持っていないのとでは大きな開きがあります。お客様からしてみればお金を払うわけですから、より確かな技術を持っている人にネイルをしてもらいたいと思うはずです。
その判断基準の1つとして「資格の有無」があるのです。
自宅で自分のまわりのお客様のみを相手にするのであれば、もしかしたら資格は必要ないかもしれません。ただし営業範囲を広げて多くのお客様を対象としていくことを考えているのなら、資格はあった方がよいでしょう。
なぜなら、例えばあるお客様にネイルをしたときに、そのお客様が施術結果に不満を持ったとしましょう。すると「あのサロンは資格を持っていないネイリストだから良くない!」等と言った噂が広まる可能性があります。
「資格を持っていない」
この言葉は「無免許」を連想させます。「無免許医師」、「無免許教師」、「無免許運転」。どれもネガティブなキーワードですよね。これらのネガティブキーワードと同じに扱われる可能性があります。商売はイメージも重要ですので、ネガティブなイメージが広まることは死活問題になりかねません。
そのため1つのリスク分散の方法としても、資格を持つ意味は大きいと思います。
ネイリストの資格は資格の種類にもよりますが半年から1年前後で取得することができます。取得方法もネイルスクールに通う方法もありますし、通信で自宅で勉強することもできます。
学費は通信講座で約10万円~30万円前後、ネイルスクールに通学すると50万円~100万円前後と考えておくとよいかもしれません。(あくまでも目安です。)
参照⇒学費について