結論から言いますと、ネイリストとして活動していくのであれば資格は持っていたほうが断然よいです。
流れとしては
- ネイルスクールに通って資格を取る or 通信講座で資格を取る
- ネイルスクールで働く or 独立する
まずスクールに通うか通信講座でネイリストの資格を取ります。その資格を活かしてサロンに就職したり独立をしたりします。
これが基本的な流れです。
なぜネイリストの資格が必要なのか?
日本にはいくつかのネイリストの団体があり、そこからネイリストの資格を発行しています。
その資格を取るためには定期的に行われている試験に合格する必要があります。
ここでいう資格は民間資格であり国家資格ではありません。
つまり資格を持っていなくてもネイリストとして活動することはできます。
しかし現実問題として資格を持っていないネイリストを採用するネイルサロンは非常に数が少ないと言えます。また民間資格とはいえネイリストの資格を取得するためには高い技術力が必要となってきます。
逆にいうと高い技術力がなければネイルサロンでお客様に対してネイルをすることができないのです。
そこで、どの程度の技術を持っているのかの判断材料として資格が使われるのです。
このようなこともあり、ネイリストとして活動するのであれば将来のことも考え資格を取得しておいた方がよいでしょう。
持っておきたい代表的な2つのネイリストの資格
主なネイリストの資格は以下の2つです。
- ネイリスト技能検定試験
- ジェルネイル技能検定試験
現在活躍している多くのネイリストはこれらの資格、それも一番難易度の高い資格を有していることがほとんどです。
ネイリスト技能検定試験
ネイリストとしての正しい技術と知識を身に付けることを目的とした歴史ある検定です。
3級からはじまり1級が一番上のレベルとなります。3級の合格率は約90%と高いのですが、2級、そして1級は合格率が50%を下回ることも珍しくありません。
ジェルネイル技能検定試験
ジェルネイルは今やネイルサロンの主流と言えます。施術時間が短く強度が高いのが特徴です。
初級、中級、上級とあり一番下のレベルの初級でさえ合格率が約70%。一番上の上級に関しては合格率は40%ほどです。
ジェルネイル技能検定試験
同じような名前でややこしくなってしまいますよね。要するにネイリストの資格には代表されるものとして2つあるのです。
そして注目すべき点は、JNA(日本ネイリスト協会)
「JNA」は日本ネイリスト協会の事です。設立が1985年とネイル業界の中では古く、とくに知名度の高い団体です。「JNA認定校」や「JNA認定講師」、「認定ネイルサロン」といった言葉をよく聞くと思います。それほどネイル業界には強い影響力を持った団体です。
現在では「ジェルネイル技能検定」を開催しています。「ジェルネイル技能検定」は初級・中級・上級と3つのレベルに分かれています。
JNEC(公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター)
「JNEC」はネイル技術に関する資格としては最も古い資格です。現在では「ネイリスト技能検定試験」を開催しています。レベルとして3級・2級・1級となっています。
JNA認定講師になるためには
「JNA認定講師」とは、数多くいるJNAのネイリストの中でも一握りしかなることができません。
普通にネイリストとして仕事をするだけなら必要のない資格かもしれません。
しかし認定講師になることで、検定試験の試験官やコンテストの審査員、セミナー講師など、ネイリストとしての活動の幅が広がります。
JNA認定講師には「ジェルネイル技能検定 上級」と「ネイリスト技能検定試験 1級」を取得しておかなければいけません。
分かりやすくいいますと、「JNA認定講師」とはネイリストの中でも一目置かれる存在であり、将来的にさらに活動の場を広める可能性があるということになります。
そのためには「ジェルネイル技能検定 上級」と「ネイリスト技能検定試験 1級」を取得する必要があります。
なぜJNA認定講師を目指す人がいるのか
JNA認定講師になることでネイルスクールの先生になることができます。
また先ほど挙げたように、検定試験の試験官やコンテストの審査員、セミナー講師といった仕事もすることができます。
仕事をしていく上で必要なこと、そして重要なことは「リスク分散」です。
万が一、ネイリストとして働けなくなったとしても、その他の方法で働き続けることができるわけです。
ネイリストは体力勝負です。
サロンが繁盛するほど、自分の指名が増えるほど、お客様に来てもらえば来てもらうほど、喜びの反面、自分の体を酷使することとなります。
そのためネイリストの職業病ともいわれる「肩こり・首こり」「腰痛」「眼精疲労」「アレルギー」等になっていく可能性があります。
若いうちはそれでも頑張れたりもするのですが、年を重ねていくにつれ自分がネイルをすることが大変となってくることもあります。
そんな時、JNA認定講師であれば現場でネイルをする回数を調整し、その他のネイリストの仕事で収入を得ることができるようになります。
その他にもサロンやスクールを経営することになった場合、JNA認定講師が経営しているということだけでも信頼度が高くなります。
このようにJNA認定講師になることにおいてネイリストとしてのメリットが非常に多くなるため、目指す人がいるということなのです。
ネイリストの資格を取るまでにかかる時間
ネイリストの資格を取るまでにかかる時間の目安を以下の通りです。
ネイリスト技能検定試験 | ジェルネイル技能検定試験 |
---|---|
約1年 | 約1年半 |
あくまでも大まかな数字です。
時間がかかる理由としては、資格取得自体が難しいという理由もありますが、順を追って受験をしなければならないという理由もあります。
検定試験日程
3級 | 1月、4月、7月、10月 |
---|---|
2級 | 1月、4月、7月、10月 |
1級 | 4月、10月 |
まずネイリスト技能検定試験は毎月行われるわけではありません。つまりネイリスト技能検定試験の1級を取りたいと思った場合。まずは3級に合格しなければなりません。そして2級、そして1級と言った具合に順を追って合格する必要があります。
また例えばジェルネイル技能検定試験に合格するために練習時間として推奨されている時間数が以下の通りです。
初級 | 60時間以上 |
---|---|
中級 | 60時間以上 |
上級 | 50時間以上 |
合計 | 170時間以上 |
この通りに進んだとすると、例えば初級に合格してから最短で中級を受験するためには3か月後ということになります。
中級合格するための練習推奨時間が60時間以上とされています。
そのため、3ヵ月で60時間の練習を少なくともする必要があります。週末を休みとしても毎日1時間は練習をしなければなりません。それもこの数字はネイルスクールに通っている人たち、つまり講師に直接教えてもらっている人たちを対象とした数字です。
そのため通信講座で勉強している人は、もっとたくさんの時間を要する可能性があるということになります。
JNA認定講師の受験資格を得るために
「JNA認定講師になるためには」でもお話しした通り、JNA認定講師になるためには「ジェルネイル技能検定 上級」と「ネイリスト技能検定試験 1級」を取得しておかなければいけません。
これは受験する際の条件に含まれています。
そして「ネイリスト技能検定試験 1級」に合格し合格認定日より1年以上経過していることが条件の1つとして定められています。つまり少なくても1年は受験することができません。
その他には、実務経験があることや大会に出場経験があることなど、かなり多くの条件があります。実務経験については記載がありませんが、それなりの実務経験がなければ合格することが難しいと推測することができます。
つまりまったくネイルの資格を持っておらず、最終目標をJNA認定講師と定めた場合、実際に認定講師になれるまでに要する時間は少なくても3年~5年はかかると思っていたほうがよいかと思います。
それほどレベルの高い資格であり、逆にいうとだからこそ価値があると言えます。
資格を取るならスクールと通信講座どっちがよいのか?
ネイリストの資格を取る上で必ず議論される大きな問題点。それは「資格を取るならネイルスクールに通ったほうがよいのか?それとも通信講座でもよいのか?」という点です。
結論からすると、どちらにおいてもネイリストの資格を取るための勉強をすることはできます。
しかし現役で活躍しているネイリスト複数名に聞いてみたところ、「ネイルスクールに通ったほうがよく、ネイリスト技能検定1級は取っておいたほうがよい」と口を揃えて言っていました。
では1つずつ確認していきたいと思います。
- ネイルスクールに通ったほうがよいのか?
- ネイリスト技能検定1級を取得したほうがよいのか?
この2点がポイントになるかと思います。
ネイルスクールに通ったほうがよいのか?
ネイリストの資格自体はスクールでも通信講座でもどちらでも勉強することができます。
しかし技術の習熟度の面から考えると、断然ネイルスクールに通ったほうがよいのは明らかです。
講師がすぐ近くにいていつでも質問を受けることができますし、間違ったところを指摘してくれるためです。
変なクセが付くことがありません。
これにより効率が良く技術を身に付けることができます。
通信講座の場合はどうしても独学となるため、疑問をすぐに解消できなかったり、気づかないうちに変なクセを付けてしまったりしてしまいます。
またスクールの場合は周りに同じ境遇の生徒が沢山いるため、「私もやらなきゃ」という気持ちになりやすいのです。ところが通信講座の場合は在宅学習となるため1人で勉強をすることになります。
自己管理がしっかりできる人であればよいのですが、「今日はこのくらいでいいか」となってしまうことも・・・。
またスクールの場合は、最新のネイル業界事情を知ることができるとともに、次にどうすればよいのか、どういったところに就職したらよいのかなど、様々なアドバスを直接もらうことができます。
これらの観点からしてみても、ネイルの資格を取るのであればスクールに通ったほうがよいと思います。
しかし中には初級レベルは通信講座で勉強してみて、その後本格的にネイリストの道を進む決心が付いたらスクールに通うという人もいます。
例えばネイリスト技能検定3級の勉強を通信講座でおこなうのです。スクールに通うよりは時間はかかるかもしれませんが、圧倒的に安い金額で勉強することができます。
その間にネイリストとはどういったものなのかを身を持って体験してみるのです。
人それぞれ目的によって選ぶ道は異なるとは思いますが、本気でネイリストを目指していてなるべく早く、そして正しい技術を身に付けたいと考えているのなら、初めからスクールに通ったほうがよいでしょう。
ネイリスト技能検定1級を取得したほうがよいのか?
どのようなネイリストになりたいのかにもよってきます。
ネイリストとして確かな技術を持ちたい。さらにはJNA認定講師の道も考えている。ということであれば絶対に外せない資格でしょう。
話を聞いたネイリストの中には「1級を持っていないと話にならない」と話してくれた人もいます。
例えばネイルサロンの求人を見てみると「ネイリスト技能検定2級」が募集条件になっているところが多いです。
そのため2級でもサロンで働くことができるのですが、1級保持者とのレベルの差はかなり大きいと言います。
ネイルサロンはお客様商売です。お客様が来てくれることで商売として成り立ちます。
技術レベルの低いサロンには行きませんし、技術の高いネイリストに施術してもらいたいと思うのは当然の心理です。
ネイリストとして成功するためには「お客様を呼べるネイリストになる必要」があります。
そのためには高い技術を身に付けておかないと、リピーターとなってくれません。
まとめますと、「高い技術を持つネイリストになるのならスクールに通ったほうが断然よい」ということであり「高い技術を身に付けるのならスクールに通ったほうがよい」ということです。ただし「初級レベルであれば通信講座も1つの方法」ではあります。
通信講座も質が上がってきている 注目の通信講座を紹介
「高い技術を持つネイリストになるのならスクールに通ったほうが断然よい」
とお話ししましたが、それは事実です。
ネイルスクールは金額が高く通うことが難しいと思う人もいるかと思います。そんな時は「通信講座」という選択肢もあります。通信講座であれば通学よりも大分安く資格取得を目指すことができます。
月々3500円で受けられるネイリスト通信講座
例えば最近注目しているのが「日本パーツビューティーアカデミー」の「ジェルネイル認定講師資格取得講座」です。
1か月で受け入れられる生徒数に限りがあるため、なるべく早く申し込んだ方がよいのですが、その分サポート体制が充実していることが注目です。
嬉しいのは講座費用が驚くほど安いということです。24回払いの場合、月々3500円ほどで勉強することができるのです。
この講座の目標としては「ジェルネイル認定講師の資格を取る」ということになります。この資格試験は自宅からレポートを送ることで受験することができます。
月々4300円で受けられるヒューマンアカデミーの通信講座
全国的に有名なネイルスクールの「ヒューマンアカデミー」でも通信講座があります。
ここは「ネイリスト技能検定」と「ジェルネイル技能検定」の取得を目的としています。
金額も月々4300円からとなっているのでリーズナブルです。
またもし上級レベルの勉強をしたい場合には、通学に切り替えることも可能です。
通信講座も色々 メジャーじゃないから手厚いサポート
最近の通信講座はレベルが上がってきています。通信講座出身者でもネイリストとして活躍している人はいます。
また今までメインとしてお話ししてきたのは「ネイリスト技能検定試験」と「ジェルネイル技能検定試験」を取ることを目的としたものです。
これらの資格は「JNA」や「JNEC」といった団体の民間資格です。
ネイリストの団体は他にもあり、そこでネイリストの資格を取得することができます。
そのうちの1つが先ほど紹介した「日本パーツビューティーアカデミー」の「ジェルネイル認定講師資格取得講座」です。
「JNA」や「JNEC」ほど有名ではありません。しかし既に5000名を超えるレッスンの実績があります。また手厚いサポートを取り揃えているのも特徴です。
- 質問無制限(電話・メール)
- 学費は月々3800円
- 1ヶ月に先着45名で定員
- 最新LEDライトを含む豊富なキットが付属
- 再試験が無料
また、ここで資格を取得した人がサロンで働いたり自宅でサロンを開業している実績もあるため、それなりのレベルにはなることができます。
気を付けてもらいたいこと
ネイリストを養成するスクールや通信講座は数多くあります。中にはあまりよいうわさを聞かない所があるのも事実です。
さらには突然倒産してしまうネイルスクールが過去にはありました。
参照元⇒https://www.bengo4.com/c_1015/c_14/b_368030/
これでは資格取得どころではありません。せっかくのお金が台無しになってしまうこともあります。
このようなトラブルをなるべく避けるためにおススメしたいのは「知名度」「実績」があるネイルスクールを選ぶということです。
ネイルスクールとして安定しているのはやはり「ヒューマンアカデミー」です。知名度も実績も、さらには全国展開しているといった「規模」においても申し分ありません。
また先ほど紹介した「日本パーツビューティーアカデミー」においても、今まで5000名を超えるレッスン実績があるため、決して悪くはないと言えます。
ネイリストの資格は色々 自分がどうなりたいのかをもう一度考える
このようにネイリストの資格は色々あります。大手のネイリスト団体が発行している資格から、その他の団体が発行している資格まで様々です。
結局、自分が将来どのようなネイリストになりたいのかが一番肝心でしょう。
一番無難な道は「ヒューマンアカデミー」を選ぶことだと思います。日本で一番有名なネイリストの団体が発行する「ネイリスト技能検定」と「ジェルネイル技能検定」といった資格取得を目指した勉強をするためです。
徹底的に勉強したいなら「通学」、まずは試してみたいのであれば「通信」を選ぶとよいかもしれません。