爪の病気にはさまざまな種類があります。
そして爪の病気になる原因もさまざまです。内臓疾患によるものや感染によるもの、先天的なものや後天的なものと幅広いのです。
基本として覚えてもらいたいことは、爪の色の変化の多くは、体調に大きく影響を受けます。
自分でも知らない間に疲れがたまっていたり、どこか体の内部に病気を抱えていたりしたときに、爪に何かしらの症状が出ることがあります。
ここでは、爪の病気の一覧を掲載しています。自分の症状がどれに当てはまるのかを探してみてください。
1つ忠告としては、先ほども言いましたが、あなたの爪の症状が疲れによるものであったり、貧血等の鉄分不足等が原因であればよいのですが、内臓疾患であったり、感染症であったり内部的要素が原因である場合には、すぐに専門医の受診を受けてください。
爪の病気の中には、症状がよく似ている病気がありますので、なるべく専門医の意見を仰ぎましょう。
病名 | 症状 | 対処法と予防法 |
ささくれ | 爪の根元の表皮が向けてしまっている状態。 | キューティクルオイルやハンドクリームを塗る。または、水分油分を補給し、乾燥状態を避ける。バランスの良い食事や体調の管理にも気をつける。 |
スジ爪 | 爪の縦方向または、横方向に線や溝が入る状態。 | 大人の爪は、縦方向の線が入るのは普通のこと。血液の循環が悪い時やしもやけでも縦線ができる。横線は高熱、妊娠、亜鉛が欠乏時に出る。他の爪の病気の予備の可能性もあるので痛みが出たり、心配であれば専門医の受診を勧める。栄養のバランスの良い食事を摂取や全般的な健康の維持。 |
匙状爪 | 爪の中央部分がへこみ、先が反ってしまう状態。 | 職業病、鉄分不足、低色素性貧血、甲状腺機能障害、その他の内科的病気等と合わせて症状が出るため、専門医の受診を勧める。鉄分不足や貧血に注意する。 |
卵殻爪 | 爪が薄く白くなり爪先が内側に湾曲してしまう状態。 | 非常にもろく割れやすくなるため、扱いには充分な注意が必要。過度なダイエットや薬物、内蔵疾患などが原因と考えられるため、それらを避ける。 |
噛爪・咬爪症 | 爪を噛み過ぎて変形してしまった状態。 | 爪が伸びるまで付け爪でカバーする。爪を噛まないようにする。 |
巨爪症 | 爪の表面の中央部が肥大化し、盛り上がってしまう状態。 | ネイルケアやアートはせずに専門医の受診が必要。爪の表面が滑らかになる様にパミスパウダーでバッフィングする。 |
爪下出血 | 打撲や外傷などで爪の下に血の固まりが起こる状態。 | 爪が剥れる可能性があるため、扱いに注意が必要。外傷に気をつける。 |
爪周囲炎 | 傷から化膿菌が入り込み、爪の周囲が赤く腫れ痛み、炎症をおこす状態。 | 感染症であるため、直ちに専門医の受診が必要。外傷に気をつける。または、外傷を負っても傷口を清潔に保ち、化膿を防ぐ。 |
爪甲剥離症 | 爪が黄色や白色に変化して爪床(そうしょう)から離れてしまう状態。 | 洗剤などの化学物質や、菌が原因となる場合がありますので、専門医の受診が必要。使う洗剤や科学物質に注意。 |
爪甲層状分裂症 | 爪の先端が雲母をはがすように裂けて来る状態。 | 爪への刺激を避け、爪を短く切り、専用オイル。クリームなどでの保湿が必要。乾燥に注意。またはマニキュア等の刺激を避ける。 |
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病名 | 症状 | 対処法と予防法 |
爪甲白斑 | 爪が白く見える状態。 | 点状爪甲白斑・線状爪甲白斑・汎発型爪甲白斑と3タイプに分かれており、それぞれ対処法が異なる。心配であれば専門医の受診を勧める。先天的を除き、体調の管理が必要。 |
爪甲縦裂症 | 爪に縦状の割れ目が入り、裂けてしまったりする状態。 | トリートメント剤でケア。キューティクルリムーバーやネイルカラーリムーバーの使い過ぎに注意。 |
爪甲脱落症 | 爪甲が爪床から離れて浮き上がった状態。爪甲が白色もしくは黄色に変化することがある。 | 先天性、遺伝性、後天性とさまざまであり、外因、感染症、薬、皮膚疾患や全身疾患などに伴って生じるため、特定の対処法はナシ。 |
爪甲萎縮症 | 爪が弱って衰えてしまい、爪の色がにごり、萎縮して剥がれ落ちる状態。 | 爪切りは使わずエメリーボードで爪を削るようにする。刺激の強い石鹸、粉石鹸の使用は控える。刺激の強い石鹸、粉石鹸の使用は控える。 |
爪白斑 | 爪の表面に白い斑点などが現れる状態。新しい爪が作られる際に入った気泡や、打撲などが原因とされる。 | 爪が伸びるのを待つ。 |
爪水虫・爪白癬 | 多くが、爪の表面が白く濁っている状態。感染症のためとくに注意が必要。 | 専門医の受診が必要。内服薬、塗り薬を使う。とくに水虫になっている場合には感染する可能性があるので、水虫を治す。 |
爪鉤湾症 | 爪の表面が分厚くなり、爪先がフックのように内側に湾曲する状態。 | ネイルケアやネイルアートなどの刺激を避け、専門医の受診が必要。 |
翼状爪膜 | キューティクル(甘皮)が成長しすぎて、爪の表面を覆ってしまう状態。 | ホットオイルマニキュアを使用し、プッシャーにてキューティクルを押し上げる。ネイルエッセンスで柔らかくし、爪を傷つけないよう軽く押し上げる。また、キューティクルニッパーで少しずつ取り除く。遺伝の可能性もある。 |
陥入爪 | 爪先の両端が皮膚に食い込んで化膿や出血を繰り返す状態。 | 痛みがひどかったり、化膿している場合には他の感染症にかかる場合もあるので、専門医の受診が必要。深爪に注意。 |
巻き爪 | 爪が長いときに爪甲が靴の両側から押されて先端が湾曲し、爪床の皮膚を挟んだり、食い込んだりする状態。 | 爪甲の一部を切り取って人工爪(つけ爪)を作り、爪の湾曲を徐々に小さくしていくと効果的。曲がっている爪を切り、靴は先端の丸いゆったりしたものに替える。 |