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スプーン状の爪が正常に!スプーン爪を3か月で治した方法

爪の病気 体験談

幼少期からの爪に異常が・・・

私は1歳のころからスプーン爪に悩まされ続けてきました。

スプーン爪は、爪がスプーン状に反り返ってしまう爪の病気で、正式な病名は匙状爪(さじじょうづめ)といいます。物心ついたころには、すでにスプーン爪になっていたので、コンプレックスではありましたが治そうと思ったことはなかったですね。

スプーン爪(匙状爪)とは

 

そんな私がスプーン爪を治そうと思ったのは今から18年前。きっかけは、現在の妻と同棲しているときに、「スプーン爪は食事療法とセルフケアで治るんだから治したら?」と提案されたことです。妻の母親もスプーン爪だったそうで、食事療法とセルフケアを併用して完治した経験があるとのことでした。

スプーン爪の原因は、物理的な刺激や遺伝的要因などいろいろありますが、大半の原因は鉄欠乏性貧血です。鉄分が足りていないことによる貧血が原因なので、不足している鉄分を補給すればいいのです。

そのことは知っていたのですが、当時一人暮らしだった私は、コンビニ弁当やジャンクフードなどで手軽に食事を済ませることが多く、料理もできません。そのため、鉄分を積極的に摂る食生活に改善することが、おっくうだったんですよね。それを交際中の妻に伝えると、「私が料理を作るから」と協力的だったので、それなら頑張ってみようとスプーン爪を治すことを決意しました。

爪が丸ごと生え変わるまでに要する期間は、個人差はありますが平均で半年かかると言われています。スプーン爪の治療は平均半年という長期戦になるのが一般的ですが、私の場合、爪を早く伸ばすためにセルフケアも行っていたので、3か月という短期間で治すことができました。

前置きが長くなりましたが、ここからは私がスプーン爪を治すために行った方法をお話していこうと思います。

足りない栄養素を摂るために

まずは、足りない鉄分を補うために、毎日サプリメントを飲みました。サプリメントを摂取する際には、「飲む量」に気をつけなければなりません。体が一度に吸収できる栄養には限界があるため、一度にたくさん飲むと鉄分が吸収されずに体外に排出されてしまいます。

そのため、朝食後と昼食後に3粒、夕食後には3~4粒といったように分けて飲んでいました。毎日必ずこの量というわけではなく、その日の気分です。

栄養素の種類に関わらず、過剰に摂取すると副作用がでる可能性があるので、飲みすぎにも注意しました。鉄分の場合、血管が切れやすくなることがあり、肝硬変や糖尿病といった重大な病気を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

早く治したいからと、度を越した量のサプリメントを摂取するのは避けた方がいいでしょう。適量を飲み続ければスプーン爪は改善されるので、用法容量を守って飲むことが大切です。

足りない鉄分を補うためのサプリメントとは別に、亜鉛のサプリメントも併用していました。亜鉛はタンパク質を爪に変える働きを持ち、爪の成長スピードに直接的な影響を与えるミネラルです。

ただし、亜鉛と鉄分を同時に摂取すると、お互いの吸収を邪魔してしまうため、摂取効率が非常に悪くなってしまいます。そのため、亜鉛と鉄分を飲むタイミングを分ける必要があります。

鉄分を摂るタイミングは食後が望ましいとされているので、毎食後に飲むようにしました。亜鉛の吸収効率は、ほかの食品や摂取するタイミングの影響を受けにくいので、飲むタイミングはとくに決めていませんでした。就寝前に飲むことが多かったですね。

食事は鉄分が多く含まれる食品を積極的に食べるようにしました。レバーや牛肉、豚肉、マグロやカツオといった赤身の魚をメインに、卵、納豆、ほうれん草、小松菜、あさり、ひじきなどを食事に取り入れました。

治療を支えてくれた妻に感謝

当時の私は、お昼もコンビニ弁当やジャンクフードで済ませることが多かったのですが、同棲中の妻が毎日弁当を作ってくれたおかげで、お昼も十分に鉄分を摂ることができました。献身的に協力してくれた妻には大変感謝しています。

スプーン爪の治療を通して、妻との仲が深まったように感じるので、治療を決意して良かったと思っています。また、結果的に長年の貧血も改善され、健康的な生活を送れるようになったのも妻のおかげですね!

爪のセルフケアも同時に行う

サプリメントの摂取と食事療法と並行して行ったのが、爪のセルフケアです。セルフケアをしている期間は、必要最低限しか爪を切らないように心がけました。

また、爪は横方向にかかる力に弱いため、両端の切り口が大きくなると爪全体がもろくなってしまいます。そのため、爪を切るときには爪の両端は切らないように注意しました。

爪を切るときには、伸びた爪をすべて切らずに2mm程度残すようにしました。爪が長いとスプーン爪が目立ってしまうため、なるべく短くしようとして深爪になりがちです。私もこの理由で深爪でした。

深爪を治すにあたってもっとも大事なのは「爪を切らないこと」です。爪をすべて切らないようにすることで、スプーン爪の治療だけでなく深爪の治療にもなります。爪を噛む癖もあったのですが、それも深爪には良くない行為なので、噛みたくなるのを我慢しつつ治療を続けました。

セルフケアを行ったからといって、スプーン状に反り返った爪が正常な爪になるわけではありません。爪を早く伸ばすためのケアをしながら、新しく生えてくる爪を正常な爪にするのが目的です。爪を早く伸ばすことで、スプーン爪の治療期間を縮めることに繋がるのです。

不安になりつつ治療を続けた結果

治療中は、「本当にこれで治るのか?」と疑問に思うことも多々ありましたが、妻を信じて頑張り通しました。私は固形物を飲み込むのが苦手なので、毎食後にサプリメントを飲むのはつらかったですね。

また、レバーや納豆が得意ではないため、箸が進まないこともありました。しかし、私のスプーン爪を治そうと、妻が一生懸命に考えて作ってくれた料理ですので、ありがたくいただいていましたよ。

スプーン爪の治療中は爪をぜんぶ切らずに残していたため、仕事でパソコンを使う際にキーボードが打ちづらいのが不便でしたね。もともと深爪なので、指先から飛び出ているわけではありませんが、なんだか違和感があって非常にタイピングしづらかったのを覚えています。

手は当たり前のように見る部位であるため、爪の変化に気付きづらいものです。しかし、1か月、2か月と経つうちに、確実に良くなっているのが実感できました。治療を始めて3か月ほど経ったころには丸ごと爪が生え変わり、正常な詰めになったので完治したと判断。

あきらめないで続けること

完治して以降は、48歳になった今でも再発していません。スプーン爪だったころに比べると見違えるように綺麗な爪になったので、とても嬉しく思っています。完治したときには、妻も「綺麗になったね♪」と喜んでくれたので嬉しかったですね。

このように、妻の献身的な協力もあって、スプーン爪を無事に治すことができました。もともと飽きっぽい性格の私は、途中で何度も治療をやめようと思ったのですが、信じて続けていれば良い結果が待っているとわかりました。

これからスプーン爪の治療を考えている方、現在治療中の方にアドバイスをするとしたら、「絶対に途中で投げ出さない!」ということです。投げ出さずに治療を続けていれば、スプーン爪は必ず改善できます!

スプーン爪は性別を問わず現れる病気ですが、とくに女性はコンプレックスを持っている人も多いでしょう。女性であれば、指先は綺麗でいたいものですよね。私のスプーン爪を完治させた経験が、きれいな爪を手に入れて、コンプレックスの解消につながれば幸いです。

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