- 爪の色が変色している。
- 爪の形が変わったりボロボロになっている。
- 爪の周りの皮膚に異常がある。
- カユミがある。
このうちどれか1つでも心当たりがあるならば、それは足の病気の中でもとくにメジャーな症状、「水虫」もしくは「爪水虫」かも知れません。
「爪水虫・水虫」は性別や年齢は関係ありません。誰でも発症する可能性のある症状です。とくに長い時間、足が蒸れる環境にある人はとくに注意が必要です。
もし水虫だった場合には、治療には数か月単位の非常に長い時間を要する必要があります。そのためにも水虫にならないよう日々気を付ける必要があります。
しかし万が一水虫になってしまったとしても、有効な解決策はあります。
放置して症状が大きくなる前、または周りの人に感染させる前に、適切な処置を施すことをおススメします。
爪水虫
水虫
爪の異常の多くが水虫が原因!? |
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爪水虫・水虫は厄介!?
水虫という言葉を聞いたことがあると思います。
「足の指が痒くなり、指の皮がボロボロになってしまうことが水虫である」
このようなイメージを持たれているかと思います。確かに間違ってはいませんが、あくまでもそれらは症状の1つです。痒みが出ない場合はあります。また水虫は皮膚だけではなく爪にも感染することがあるのです。
症状として代表されるのは以下の通りです。
- 爪の表面の色が白っぽく、もしくは黄色っぽく変色している
- 爪がもろくなっている
- 爪自体が厚くなっている
- 爪周辺の皮が剥けている
- かかとがカサカサしている
- 足のにおいが気になる
- 足の皮がめくれている
- 足に小さな水膨れができている
また、実際に病院で水虫と診断された人の画像は以下です。
水虫画像 一覧
もしあなたが画像のような症状を持っているのであれば、水虫である可能性があると言えます。
そしてこの水虫なのですが、とにかく厄介なのです。とくに爪水虫に関しては完治をさせようと考えると、半年から1年、もしくはそれ以上かかることも珍しくありません。
そんな水虫なのですが、特別な病気かというと意外とそんなことはないのです。
2007年に日本臨床皮膚科医会が行った調査では、4人に1人の割合で水虫が発見されたとのことです。
ちなみにこの数字は、水虫の自覚症状がない人を対象に調査した結果とのことですので、実際には相当数の人が水虫の可能性があるということを示唆していると考えられます。
つまり水虫は決して特別ではなく一般的であるということが分かるかと思います。
一般的であり、一度症状が現れると完治までに時間がかかるからこそ、厄介な病気とされているのです。
そもそも水虫の原因とは?
水虫の原因は「白癬菌」と呼ばれるカビが原因です。
白癬菌は高温多湿を好みます。そのため、靴下や靴を長い時間はいている場合には、白癬菌が好む環境となるわけです。
白癬菌が足の皮膚で引き起こす症状が「水虫」であり、爪で引き起こすのが「爪水虫」と言われています。
- 長い間、靴を履き続けている
- 同じ靴下を連続で履く
- 靴下を履かずに直接靴を履く
- 意識的に足を毎日洗っていない
このいずれかに当てはまるようでしたら、水虫のリスクが高まると考えても良いでしょう。
水虫を放置しておくとどうなる?
「水虫には完治」というほど、徹底的に治療することが大事とされていますが、そのままにしておくとどうなるのでしょう。
とくに、見た目として大きな症状が出ていなかったり痒みがなかったりすると、放置しがちです。
放置した際のリスクは以下の通りです。
- 季節によって症状が出たりでなかったりをずっと繰り返す
- 頭や股間など、他の場所に感染する(しらくも・たむし等)
- 他の疾患を引き起こす
- 周囲の人間に感染させてしまう
放置して勝手に治るという話は聞いたことがありません。逆に症状が広がり自分が苦しむだけです。
また、自分が苦しむだけならまだしも、周りの人を苦しめてしまう可能性もあります。そのためにも早い段階で適切な処置を行う必要があるのです。
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4人に1人の割合で水虫が発見される理由
水虫の原因菌である白癬菌は、至る所にあります。
「高温であったり、湿度が高かったり、清潔にしていなかったりといった条件」が重なることで、水虫を発症するとされています。
ただし、白癬菌が定着するまでには約24時間必要とされています。
そのため、毎日お風呂に入っている人の場合、そしてしっかりと体の隅々まで洗っている人の場合は、白癬菌が定着する前に洗い流すことになるため、水虫が発症のリスクを下げることができます。
生活していく中で、白癬菌が付く可能性はありますが、再びお風呂に入りしっかり洗うことで、白癬菌の定着のリスクを減らすことができるのです。
さらに入浴後はしっかりと水気を取り除き乾燥させることで、さらにリスクを軽減することができます。
これにより、実際には白癬菌を保有していたとしても発症に至っていないケースが多いのです。
逆に、水虫を発症していないけど、白癬菌を持っている人は多いというのはお分かりになったかと思います。つまりいつでも水虫になってしまう可能性が誰にでもあるということなのです。
とくに女性は気を付けて
「素足を堂々と出して歩きたい」
そう思う女性は多いかと思います。夏には好きなサンダルを履いて過ごしたいと思いますよね。
でも、多くの女性が素足を出したいのに出せずにいるのです。
それは「足が水虫で他人に見せられる状態ではないため」です。
水虫に年齢や性別は関係ない
水虫のイメージとして「中年のおじさんの病気」と思われている方もいるとは思いますが、勿論そんなことはありません。
当サイトが集めたデータによると、女性で水虫に困っている人が結構いました。
次に年齢に関するデータを紹介します。
ここから分かるように、20代~30代の若い年齢でも水虫で悩んでいる人がかなりいました。
これらのデータからも水虫に年齢や性別はほぼ関係ない。ということが分かったかと思います。
確かに年配の人の方がなりやすいという事実はありますが、若いから水虫にならないということは決してありません。
ちなみに女性が水虫になる原因として多いのが、ブーツやパンプス、ストッキングを履く機会が多いことが挙げられます。とくに仕事をしている女性であれば毎日のように履いていることでしょう。
ご自分の持っているブーツやパンプス、ストッキングの通気性はいかがでしょうか?履いた後に蒸れていた経験はありませんか?
この「蒸れ」こそが、水虫の原因菌が好む環境なのです。
勿論、毎日しっかりと清潔にしていれば、水虫になるリスクは軽減されるわけですが、気を付けていても水虫になってしまうことはあります。
恥ずかしいから病院に行けない?
さて、ここからが問題です。
先ほどもお話ししましたが、「水虫はおじさんの病気」と思い込んでいる人の場合、自分が水虫だったとしてもそれを認めようとせず、適切な処置を施さないことがあるようです。
さらに、水虫だと自分でも疑っているのにも関わらず、病院で患部を見せるのが恥ずかしく、結局放置してしまうといったこともあるようです。
これでは、水虫が慢性化してしまいます。ずっと素足で過ごすことができなくなってしまいます。
そのため、認めたくないかもしれませんし、恥ずかしいかもしれませんが、怪しいなと感じたら、ぜひ専門医の受診を受けるようにしてください。
どうしても病院に行くのが恥ずかしいというなら、市販の治療薬を試してみるのも良いかもしれません。
いずれにせよ、「放置が一番良くないこと」です。
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発症してしまうと治すまでに時間がかかる
ここで問題です。
白癬菌の定着まで約24時間かかり、毎日お風呂に入っていれば、水虫になるリスクを減らすことができるというお話をしました。
この「約24時間」ということが大事です。あくまでも24時間というのは目安ですが、何かしらの都合でお風呂に入れないという日もあるでしょう。24時間近く、もしくはそれ以上、足を洗う機会がなかったということがあるかと思います。
そのような時、水虫に感染するリスクが高まります。
さて、ここからが本題です。
足に約24時間をかけて、しっかりと定着してしまった白癬菌。それにより引き起こされた水虫。
一旦発症してしまうと、治癒し完治するまでには長い時間が必要となります。
これはとても重要なことなので、もう一度言います。
一旦発症してしまうと、治癒し完治するまでには長い時間が必要となるのです。
水虫が完治するまでの期間
次のデータは当サイトが独自に集めた水虫治療を終えるまでの期間を図式化したものです。
図からも分かる通り、水虫治療には6ヶ月前後を目安にした方が良いかもしれません。
水虫になった箇所にもよるのですが、足の皮膚が水虫になってしまった場合、適切な治療を行えば2ヶ月~3ヵ月ほどで治療できるとされていますが、爪に感染した場合は、治療時間に最低でも約6ヶ月前後かかるとされています。
皮膚の場合、約2ヶ月で新しい皮膚に生まれ変わるのに対し、爪の場合は新しい爪に生まれ変わるまでに約6か月かかるのが理由です。
もちろん個人差はあります。
そのため、爪の成長スピードが速い人であれば早く治癒できる期待が持てますし、成長スピードが遅ければ、必然的に治療時間は長くなってしまいます。
とはいえ、治療期間が長くなることには間違いありません。
ほんの少し油断しただけで、これだけの期間、水虫とに悩むのは避けたいところです。
完治させることが重要
白癬菌は「カビ」の一種であり、高温多湿など、増殖する条件が整っている場合には、増殖していきます。
白癬菌は目に見えないため、症状が軽くなってくると「症状が軽くなったから大丈夫」とか「見た感じは普通に戻ったから大丈夫」と判断してしまう人のいるのですが、その判断が正しいとは限らないのが水虫なのです。
完治させずに治療を止めてしまうケースが多く、結果として、再び症状が悪化してしまう可能性が十分にあるのです。
つまり、水虫には「完治」が必要なのです。
ただし、水虫を治療する場合には、継続的な治療が必要となってきます。
逆に言うと、継続的な治療が必要であるため、患者にとっては治療自体が負担となり、症状が軽くなったり見た目が普通になったということで治療を止めてしまうわけです。
実際完治するまでには、適切な治療を行い、水虫が発症している部分が細胞レベルで生まれ変わる程度の時間が必要です。
それが皮膚の場合であれば2ヶ月、爪の場合であれば6か月ということになります。
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家族内感染が有名
「家族から水虫に感染した」
このような話を聞くことがありますが、水虫に感染する原因の1つとして良くある話です。
例えば、水虫に感染している人が家の中を歩けば、床には水虫の原因菌が付着します。その後、家族の誰かがその上を歩くことで、足の裏に付着します。
また、水虫に感染している人と同じ布団で寝ている場合、布団には水虫の原因菌が付着しているため、やはり感染のリスクは高まります。
このように、家族内の誰かが水虫である場合には、どうしても感染のリスクは高まってしまいます。
とはいえ、白癬菌が定着するまでには約24時間あるため、毎日入浴し体を清潔にすることで感染のリスクは抑えることができます。
それでも感染のリスクを少しでも下げたいため、例えば素足で家の中を歩かないとか、水虫に感染している人に一番最後に入浴してもらうといった対策をとると良いかもしれません。
介護施設での感染はよく耳にする
介護施設に勤めている方の多くは、水虫にかなり気を付けていると話を聞きました。なぜなら感染する可能性が他の場所よりも高いためです。
まず前提として、年配の方は若者に比べ水虫である可能性が高いということが1つの原因とされています。
免疫力の低下と体調が原因とされる
年配の方が若者に比べ水虫である可能性が高い理由は以下の通りです。
- 免疫力が低くなっているため
- ターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)の周期が長いため
- 体調により入浴する機会が減ることがあるため
水虫に限らず、年齢を重ねることで自然と免疫力は低下していきます。さらに同じように、年齢とともに皮膚が生まれ変わる周期が長くなっていきます。
また、体調次第では毎日入浴をすることが困難になることもあります。
これらのことが要因となり、高齢者が水虫となるリスクは自然と高まります。
そして高齢者が集まる場所、つまり介護施設で働く人の中では、水虫感染は気を付けるべき事項の1つとなっています。
例えば、介護施設では入浴補助を行います。お年寄りにとっては非常に楽しみにしているサービスです。
しかし、施設によっては毎日入浴できるところと、2日、3日に一回のペースのところがあります。
入浴の間隔を開ければ開けるほど、お年寄りに限らず水虫のリスクは高まります。
そして実際にお年寄りをお風呂に入れるときには、介護職員は素足になるわけであり、その時に感染してしまうということなのです。
このようなことがあるため、知り合いの介護職員は入浴補助を終えた後には、必ずしっかりと足を洗うとのことでした。
または、ブーツを履いて入浴補助をされる方もいるそうです。
しっかり確認してください
ここまで「水虫」のことについて紹介してきました。
清潔にしていればとくに心配をすることはなく、さらにもし症状が出てしまっても、しっかりと治療さえ行えば治る疾患であるということが分かったと思います。
問題は、症状が出てしまうと、痒みが出たり、皮が剥けたり、他の部位へ感染したり、さらには周りの人にも感染させる可能性があるということです。
また、自分がいくら気を付けていたとしても、周りからの感染のリスクがあるというのも厄介なところです。
さらに、治療期間が長く完治させなければ再び発症してしまいやすいというのが面倒な点です。
もう一度確認してください。あなたに以下の症状は出ていませんか?
- 爪の表面の色が白っぽく、もしくは黄色っぽく変色している
- 爪がもろくなっている
- 爪自体が厚くなっている
- 爪周辺の皮が剥けている
- かかとがカサカサしている
- 足のにおいが気になる
- 足の皮がめくれている
- 足に小さな水膨れができている
日頃からの清潔にすることを心掛け、上記のような症状が出ており怪しいと思ったらすぐに適した対処を行うようにしましょう。
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