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「爪甲白斑」爪の表面に点状・線状・全体的に白く変色する症状

爪甲白斑(そうこうはくはん)は、爪甲が白く見える状態をいいます。爪甲白斑は点状、線状と爪甲全体が白くなる汎発型(はんぱつがた)の3つに分類されます。

原因

爪甲白斑は主に爪甲の不全角化(ふぜんかくか)という爪の成長異常によって生じます。また、爪甲のすきまに空気が入ることでもみられます。

症状の現れ方

  • 点状爪甲白斑
    最も普通にみられる爪甲の白斑で、爪母の近くに小さな点状白斑が現れ、その後爪の先端に移動し遊離縁に向かう途中で消えていきます。また、子どもおよび若年者に多くみられ、俗に、“幸運の星”などと呼ばれています。
  • 線状爪甲白斑
    幅1~2mmの白い帯状の変化が1~数本爪甲に現れ、その白い帯状があたかも波打つように重なり合ってみられます。先天性(優性遺伝性)のものもありますが、多くは後天性です。
  • 汎発型爪甲白斑
    爪甲全体が不透明な白ないし乳白色になる状態です。多くは優性遺伝性であり、生まれた時または乳児期から始まります。

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治療の方法

  • 点状爪甲白斑
    とくに治療の必要はありません。
  • 線状爪甲白斑
    原因となりうる、たとえば中毒(砒素(ひそ)、鉛(なまり)など)、感染症(麻疹(ましん)、肺炎など)、皮膚疾患(乾癬(かんせん)、円形脱毛症など)、そのほかの疾患(心筋梗塞(しんきんこうそく)、腎不全など)、あるいは月経、手術、マニキュア使用などを確認し、それを除去ないし治療します。
  • 汎発型爪甲白斑
    とくに治療の必要はありません。しかし、爪の水虫や爪半月の拡大など、あるいは肝硬変(かんこうへん)、慢性腎不全、糖尿病などの全身疾患でも爪は白くなり、汎発型爪甲白斑とよく似た外観を呈すので、注意して鑑別しなければいけません。
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