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「巨爪症」爪の表面が肥大化する症状

巨爪症(きょそうしょう)とは、爪の表面が肥大化し、大きく盛り上がってしまう症状です。

原因は遺伝、糖尿病、感染症など、いくつか考えられるため、原因特定をすることが必要となってくるでしょう。

巨爪症(きょそうしょう)

きょそうしょう

巨爪症(きょそうしょう)は、爪の表面の中央部分が肥大化し盛り上がってしまう症状です。圧迫されることにより激痛を伴うことがあります。

原因は遺伝、糖尿病、体内器官の乱れ、感染症、血流の不足、栄養素の摂取不足、怪我などさまざまです。まず、何が原因となって症状を引き起こしてしまっているのかを判断する必要があります。

もしも、症状が現れたら放置せず、もしくはむやみに刺激(ネイルケアやアート)したりせずに、内科で医師にご相談ください。

巨爪症の症状とは

爪はもともと先端に向かって押し進むような形で長く伸びていきますが、何らかの原因で圧迫されると、成長する部分が厚くなったりします。厚くなった部分はその後から伸びてくる爪の成長を阻害しますから、その部分がさらに盛り上がってくるといった悪循環がおこりますし、ネイルで隠すといったこともできません。

巨爪症になると爪が割れやすくなったり、剥がれやすくなったりしますから、割れた爪が衣服や布団に引っかかって、剥がれた部分から細菌がはいってきて化膿してしまうといったトラブルも起こります。

化膿した巨爪症は盛り上がった部分に触ると激しい痛みがあるうえ、他の爪にも移ってしまいます。こうなってしまっては靴を履くのも困難になるのはもちろんのこと、布団が患部にこすれても痛みを感じるようになります。また、巨爪症の症状として爪の変色があり、きれいな色ではなく、汚い黄土色になってしまいます。また、巨爪症は他の症状である、爪白癬と間違われることも多いようです。

巨爪症の原因とは

巨爪症の原因は、糖尿病や感染症、遺伝、血流不足、栄養素の不足、怪我といったさまざまなものが考えられます。

治療するためには何が巨爪症の原因になっているのかをまず特定する必要があるとされています。

もし症状が出た場合には放置することはせず、皮膚科や内科等に受診しましょう。

もし原因が糖尿病などの内臓疾患で重篤な病気である場合も考えられますので、皮膚科のほかに内科への受診も必要になってくるでしょう。

爪は皮膚や髪の毛と同じタンパク質が主成分のため、蛋白質やカルシウム、ビタミン、ミネラル、マグネシウムといった栄養不足が続くと巨爪症になる可能性が考えられます。

他にも巨爪症になる要因として、感染症や血行不良など、原因は多岐にわたります。

長期間にわたって爪に強い圧迫を与えていることで症状を引き起こすというケースもあるようです。

手の爪よりも足の爪でしばしばみられることから、その原因として足の形に合わない靴を履くといった物理的圧迫によって巨爪症になるケースが多いようです。女性の場合はとくに先端が細くなったハイヒールを履く習慣がありますが、そのハイヒールを履き続けることで巨爪症を引き起こす原因になってしまいます。ハイヒールはその構造上足の指先に体重がかかりますから、足先に持続的な圧力がかかることで爪の甲がはがれてしまうといったことが起こります。

また、ハイヒールだけでなくサイズが合わない靴を履き続けた結果、巨爪症になってしまうことがよくあります。同様の理由で、足の形に合っていないシューズで長距離ランニングした場合、巨爪症だけでなく、爪の両端が指の肉に食い込む「陥入爪」が起こることがあります。「陥入爪」、「深爪」が原因で、正常な爪の成長が妨げられ、その影響で巨爪症が起こることもあります。

参照⇒陥入爪

原因がもし体内器官であり、感染症、血流不足、栄養素の摂取不足といった身体の内部の問題で巨爪症が発症している場合は、その他の病気にかかっていたりこれから病気にかかってしまう可能性がありますから、皮膚科のほかに内科への受診を受けることが重要です。

症状が出るよくあるケース

巨爪症になる原因は色々考えられるのですが、その中でもよくあるケースとしては、長い間、爪に強い圧迫を与えていることで、症状が引きおこることがあります。例えば、サイズの合わない靴を履き続けた場合です。女性の場合はハイヒールを履き続けると、症状が引きおこる原因となります。

また、過度なランニングやサイズの合っていない靴を履いてのランニング(爪に負担がかかった状態でのランニング)を行った場合にも、原因となり得ます。

ランニングに関しては、巨爪症のみならず、爪下血腫など、さまざまな爪に関する症状を引き起こすことがあります。そのため、まず足のサイズに合った靴を選ぶことや、無理をせず、自分の体の調子を見ながらの運動が必要不可欠です。

対処法

患部を刺激しないこととされています。隣接する指と接しないようにしたり、なるべく使用しないようにすることです。また常に短くしておきます。

上記しましたが、原因が「体内器官の乱れ、感染症、血流の不足、栄養素の摂取不足」のような内部的な問題で巨爪症が発症している場合、その他の病気にかかっている、もしくはかかる可能性があるので、皮膚科医のほか、内科医の受診を受けることもオススメします。

自分でできる巨爪症への予防対策

もし巨爪症になってしまったら、むやみに患部は刺激せずに他の隣接する指に触らないように気を付けて常に短くしておきます。また、巨爪症にならないためには、いつも清潔を心掛けて、正しい爪の切り方を身につけておくことが大事です。

そして靴選びでは、自分の足の形やサイズにあった靴を選び、どうしてもハイヒールを履く必要があるときでも、なるべく長時間歩かないように心掛けることが重要になってきます。

自分の足の形やサイズに合っていない靴でのランニングについては、巨爪症だけでなく爪下血腫などの爪に関する症状を引き起こす可能性があります。

自分の足のサイズにあった靴選びをすることはもちろん、過度に足に負担のかからないような運動をすることが大事になってきます。また足の爪に異常を感じた場合は、過度なランニングや運動は避けて皮膚科や内科を受診しましょう。

巨爪症の治療方法 

( http://ksj.blog.so-net.ne.jp/2013-06-30-1 の治療参照 )
巨爪症はまず、原因を突き止めることから始めますが、それは皮膚真菌検査によって原因菌の特定を行うことで、適切な治療計画を立てることが出来ます。そして菌が特定されたら、抗生物質などを使って菌の増殖を防ぎます。

一般的な皮膚科の治療では、比較的に症状の軽い場合は、抗生物質は使わずに患部をクリームなどで保湿してマッサージをすることで少しずつ改善してくるようです。また、爪やすりなどで厚い部分を滑らかにするために磨いたり、磨き粉を使って仕上げ磨きをしたりして、爪の成長を阻害している盛り上がった部分を平らにすることで、正常な爪が再生してきます。

また、栄養不足が原因で巨爪症になるケースがありますが、その場合は栄養バランスのとれた1日3食の食生活を心掛けます。爪の健康に必要な栄養素である蛋白質やカルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB、そしてコラーゲン、野菜や海藻類い多く含まれるミネラルなどをしっかりと摂取します。しかしもし巨爪症が内臓などの疾患による原因で生じている場合には、その原因になる疾患を特定して治療することが先決となりますからむやみに自己判断してはいけません。

皮膚科による巨爪症に似た症状

皮膚科の診断では巨爪症に似た症状も多く、その原因を見極めるのがポイントとなってきます。巨爪症に似た症状に爪白癬があります。爪白癬も爪が厚くなったり爪の色が変わってきたりしますから、巨爪症なのに爪白癬と勘違いするケースもあります。

また爪の病気の多くは症状が似ているため、誤った判断をしてしまうこともあります。白癬菌に似ていることから、恥ずかしがって病院に行かずに自分で治そうとして誤って水虫の薬を使用すると症状が悪化してしまうことも多いようですから、くれぐれも自分で判断せずに病院で受診しましょう。

最も症状が似ている爪白癬との違いを鑑別するために、皮膚真菌検査を行うのが一般的です。そのやり方はまずピンセットやメスで採取した爪を水酸化カリウムで溶かすのですが、溶けずに残った白癬菌を顕微鏡で観察します。時には培養を行って、原因菌を特定するといったことも行います。爪では皮膚と違って菌を見つけにくく、菌の形態が不整形で判断しにくいことが多いため注意しなければなりません。

予防や治療で参考になるサイト

参照サイト⇒http://ksj.blog.so-net.ne.jp/2013-06-30-1
http://allergy119.net/1301.html

巨爪症と爪白癬(水虫)

巨爪症は爪が厚くなり、更に変色することもあります。

爪の水虫である「爪白癬」も爪が厚くなったり色が変色したりします。そのため自分は水虫なんだと自己完結してしまう人がいます。しかし爪の病気の多くは症状が似てしまうことが多いのです。

原因として考えられることは以下の通りです。

  • 遺伝
  • 糖尿病
  • 体内器官の乱れ
  • 感染症
  • 血流の不足
  • 栄養素の摂取不足
  • 怪我

などさまざまです。

爪白癬の原因は白癬菌です。全く原因が違いますし、症状が似ていても違う病気であることがわかると思います。

そのため爪に異常が出たからといって「これは水虫だ!」と勘違いをし、水虫用の治療を独自で行うと、更に厄介なことになる可能性があります。

白癬菌の治療は時間がかかる

爪白癬の基本的な治療方法は、塗り薬や飲み薬で長い時間をかけて行っていきます。だいたい半年から1年を目処としてください。白癬菌が完全になくなるまで治療を行わないと簡単に再発してしまうので、治療は徹底的にします。

ということでお分かりかと思いますが、症状を正しく判断せず間違えてしまうと、半年から1年も時間を無駄にしてしまう可能性があるのです。全く違った治療をずっと続けていくのですから、これほど無駄なことはありません。更に時間を無駄にするだけでなく自分の体から出ているSOSを逃してしまう可能性もあるのです。

もし、この症状になっていたとしてその原因が、感染症または、糖尿病であった場合、他の内科的治療を行わなくてはいけなくなってしまいます。爪の病気は体が出しているSOSサインなのです。体のどこかが悪ければ爪に異常が現れて来るのです。

違和感を感じたら、すぐに水虫を疑うのではなく、専門医の受診をするようにしてください。また1カ所の病院だけでなく、セカンドオピニオンを求め更にもう1カ所の病院で診察を受けるとより確かでしょう。

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