私は現在36歳の主婦です。私が水虫になったのは、就職したての23歳のころでした。デパートに入っているお店のアパレルの販売員として正社員なのでフルタイム勤務をしていました。
なぜ水虫だと思ったのか
毎日、一日中立ちっぱなしで家に帰ったらお風呂に入ってすぐに寝るような生活でした。就職してひと月経ったころくらいでしょうか。お風呂上りに、足の爪を切っていると足の指の間の皮膚が所々小さく、丸く白くなっていることに気づきました。
指でつつくと、白いところがめくれました。とくに痛みもなく、もろもろと簡単に取れて面白かったのでその時は何も考えずに指で全部取りました。
しかし、また一週間たち、足の爪を切っていると今度は皮膚が白くなっている部分がもっと広範囲になっていました。皮をこりこりとこすると、今度はかゆみも増してきました。
さすがに何かおかしいと思って、インターネットで調べてみると「水虫」というワードが沢山出てきました。
ですが、正直水虫っておじさんがなるイメージだったので、自分はなにか違う皮膚の感染症か何かになったんだと思って、もっと詳しく調べました。
しかし、今度は画像付きの記事なども検索すると出てきたのですが、水虫の初期症状とされる写真と自分の足の写真がそっくりだったので「水虫になってしまったんだ」とその時ようやく自分の中で納得がいきました。
温泉と靴が水虫の原因だった気がする
はっきりと、これが原因だというのはわかりません。しかし、冷静に考えるといくつか思い当たる節はあります。
温泉施設で水虫をもらったかもしれない
アパレルという仕事柄、足が異常につかれていました。まだ就職してひと月くらいですから身体もあまりなれていなくてとにかくずっと辛かったです。ですから、何とか疲れを癒そうと入浴施設に当時通っていました。おそらく、そこのバスマットか何かで感染したのではないか
と思います。
大学生のころからずっと一人暮らしをしていて、そのころはあまりそういった入浴施設には行っていなかったですし、もちろん水虫でもなかったので、考えられるのはそこなのかなと推測しました。
就職してから靴が変わった
私が大学生のころは、ファッション的にミュールの全盛期時代でした。冬でもブーツではなく、厚手のタイツにミュールを履く時代だったのです。
ところが、就職してからは制服のパンツスーツにそれにきちんと合うパンプスを履かないといけません。しかも、ブランドイメージからなんとなくちらりと見えてもおしゃれなラメ入りのストッキングを履いていました。
ストッキングは、お金もありませんしもちろんポリエステルなどの化学繊維のものです。通気性の良くないストッキングと、ピタッとしたパンプスを履いて一日中お客様の相手をするのに走り回っていました。
当然、足は蒸れています。休憩時間に靴を脱ぐと足先がしっとりしていたのを覚えています。まさに水虫が繁殖するには好条件が揃ってしまったことになります。
つまり、就職してからの疲れのせいで温泉施設で水虫菌をもらってしまい、それをさらに勤務中の蒸れたパンプスの中で育んでいってしまったのです。
水虫だと思い市販薬を購入
自分が水虫なんだということに、やっと納得がいきましたが当時まだ23歳くらいの年齢でしたし、女性が水虫になるなんて恥ずかしいという思いがあり、病院には行きませんでした。
自己判断でしたが、駅前のドラッグストアで効きそうな水虫の薬を買って使いました。買うときは本当に恥ずかしく、グロスやバスオイルなど女子力の高いコスメ系のものを沢山買って、その中に紛れ込ませました。
レジの人も若い男性だと恥ずかしいので、おばちゃんのレジの列に並ぶなど、今思えばバカみたいですが当時は真剣に悩んでいました。
薬を買ってから
なんとか必死に薬を買って、中の説明書にある通りに一日数回念入りに足の指の間に塗りこみました。
私の場合、一度刺激を与えるとかゆくなっていましたが、普段は皮がめくれていること以外大した不快症状もなかったので幸いでした。
薬の使用中、もし効果が無かったらどうしようという思いも頭をよぎりました。なんとしても水虫のために病院に行くというのは避けたかったので、本当に塗り忘れることなくまじめに取り組みました。
治療中に困ったこと
仕事中の足元のファッションが一番困りました。化学繊維のストッキングを履いて、さらにぴたりと足に密着したパンプスを一日10時間くらいは履いていないといけません。
でも、それは水虫が悪化する条件を揃えすぎているものでした。この足元のままではいくらまじめに薬を塗ってもあまり意味がないように思えて不安でした。
そして、実際に直りは遅かったです。はじめて水虫になったので、薬を塗って普通はどのくらいの期間で改善されるのかわかりません。それでも、一週間たってもあまり足の皮膚に変化がなかったので焦りました。
このままでは病院に行かなければいけなくなってしまいます。
そこで、何度も考えて靴とストッキングを改善することにしました。
水虫が治りそうな足元に
まず、こだわっていたストッキングを辞めました。全く汗を吸ってくれないのでパンプスとの組み合わせは最悪だと思ったのです。つるつると滑って、足が前のめりになり、爪が足の指に当たって痛かった、というのもストッキングを変えた理由の一つです。
足が蒸れないように、汗を吸ってくれる綿の靴下を選びました。さらに、靴も変えました。
少しだけ通気性の良いパンプス風ウォーキングシューズに変えたのです。これは勇気がいりました。私の勤めていたお店は、一着10万円する服がざらにある高級店なのでスタッフのドレスコードにもうるさかったのです。
髪は黒く、清潔に。肩につくならまとめること。爪も短く切りそろえないといけません。靴も、もちろんエレガントなものをと言われていました。
早速先輩と店長に靴が見つかり、どうしようかとドキドキしたのを覚えています。
「なぜその靴に変えたの?」
と聞かれ、とっさに「足が痛くて、変えてしまいました」と答えました。
怒られて、パンプスに戻せと言われるかと予想していましたが意外な返事が返ってきました。
「あら、そうだったのね。良かった。パンプスに靴下履いていたから、蒸れて水虫になったら大変よって言おうと思っていたのよ。」
ホッとしたのと同時に、「もっと早く言ってよ!」と心の中で突っ込んでしまいました。
どうやら、ストッキングにパンプスで水虫になるのは販売員あるあるだったようです。その時で、水虫だとわかってからもう二か月たっていました。
市販薬を3本使い終わり完治と判断した
水虫の薬を塗り始めてから3か月くらいたったころ、徐々に良くなり始めていた足の症状はもうほとんど見られなくなりました。
足元も、綿の靴下にウォーキングシューズを続けました。水虫の薬の二本目を使い終わるころにはほとんどもう治っているのではないかと思えました。そこで、もう一度水虫について検索したところ「治ったと思っても、薬は使い切らないとすぐに再発する」と書いてある記事が多く、びっくりしました。
調べておいて良かったです。危うく二本目で水虫の市販薬を終わってしまうところでした。
再発なんてとんでもない。二度とこんな恥かしい思いはしたくないとほとんど水虫の症状はなかったですが3本目の薬を買いました。
その三本目を使い切って初めて、もう治ったかなと自己判断できました。そして、36歳の今まで幸いにも再発はしていません。
私は自己判断で市販薬を使って治しましたが、今思えばすぐに病院に行けばよかったです。病院ならもっと早くに治る薬をもらえるでしょうし、水虫に良くない足の環境についてもアドバイスをもらえたかもしれません。
何よりも、一人で悩むストレスはかなり大きなものでした。もし次に水虫のような症状がでたら、今度はきちんと病院に行こうと思います。
当サイトから一言
水虫になった原因として、温泉施設、パンプスというキーワードが出ていますが、この2つのキーワードは水虫になる原因として良くあるものです。後考えられるものとして、就職したばかりで体力的にも精神的にも疲れている状態が続き、抵抗力が落ちていたという可能性も考えられるかもしれません。
いずれにせよ、水虫の原因菌が広がる条件は整っていたと言えるでしょう。
水虫になって困ったこととして、女性ならではのファッションを挙げています。
水虫は治したいけどファッションにも気を使いたい。
非常に分かるのですが、まずは水虫の完治を優先したほうが良いでしょう。
結果としてこの方の場合、自分のこだわりを捨て、水虫を治す方を優先しました。良いことだと思います。
後日談としてご自身でも言っていることなのですが、やはり水虫になってしまったら病院へは行くべきでしょう。
そもそも、水虫かどうかはこの方の場合は自己判断しています。市販薬を3本使っているところを見ると確かに水虫だったとは思うのですが、それでも自己判断は避けた方が良いでしょう。
自己判断は余計なストレスを生みます。もし万が一、市販薬を使い続けても症状に変化がなかった場合、水虫ではない可能性があります。薬を使っても治らないわけですから、恐怖を感じストレスを感じることでしょう。
そうなったら恐らく病院へ行くとは思うのですが、だったら初めから行けば良いのでは?と思うわけです。
病院へ行くことに抵抗感がある方は実際多いのですが、病院側からするととくに水虫だからどうとかいうことはありません。なぜなら水虫の患者は沢山いるためです。
なので、ほんの少しでも勇気を出して病院に行くことをおススメします。