私は、40代女性です。
私が、20代の半ばの初夏に足の薬指と小指の間にムズムズとした痒みを感じ始めました。
始めは虫刺されと思っていたが白い粉が出てきた・・・
初めは、変な場所を虫にでも刺されてしまったのかと思いながら指の腹で薬指と小指の間をゴシゴシとこすっていたのですが、擦っていると、白い粉の様な物がポロポロと床に落ちていました。
何だろう?と床に落ちた粉を掃除して、薬指と小指の間を広げて見てみると、白く薄皮がめくれていました。見た目にも汚く、私は気になり白い薄皮をペロペロと捲ってしまいました。
ある程度、綺麗に見えると捲るのを止めましたが、毎日お風呂から上がると気になり、足の指の間を見ては、ふやけてビロビロになった薄皮を捲っていました。
仕事をしていても買い物中でも起きている間は、ムズムズとした強い痒みに襲われました。初夏でも靴下に靴を履いていたので、靴の中では、常に足の指を動かし、痒みを抑えようとしていました。
本当は、靴や靴下を脱いで掻きむしりたい程の衝動はありましたが、さすがに恥ずかしくて我慢をするしかありませんでした。
それから、1週間経ち、2週間経っても痒みは治まらず、白い薄皮の捲れていく範囲も広がっていきました。まさか、それが水虫だという事も私は、気付いてもいないし、知りもしませんでした。
当時は、パソコンの普及も無くインターネットで調べたりする事も難しい時代でした。私は、ただ痒みを我慢しつつ、汚く見える自分の足が嫌で堪りませんでした。主人や子供達に知られないように、一人の時には、薄皮を捲り、時には掻きすぎてヒリヒリとした痛みにも襲われました。
指の間の水泡に気づく
1ヶ月程過ぎても痒みは治まらず、指の間に水疱も見る様になりました。
多分。もっと前から水疱はあったのかも知れませんが、掻きすぎて潰れてしまい私が、気付かなかっただけかも知れません。
私は、気持ち悪い水疱を潰しては、中から出てくるヌメリのある汁を拭き取り、ふやけた場所の皮を捲っていました。自然に治ると思っていましたが、中々良くならない事に、これはひょっとしたら水虫なのかもと思う様になりました。
でも私の中の、水虫のイメージは、不潔とか汚いという思いがあったので、主人にも言えず、ましてや友達に相談する事も出来ませんでした。
もし、水虫なら移るし感染してしまう。でも、私は、何処で移ってきたのだろうと考えると、心当たりは沢山あるけれど確証はありません。
周りに相談できず一人で葛藤する日々
私は、とりあえず家族に移さないようにしないと、と思いバスマットを自分専用に変えたり、床は毎日拭き掃除をしました。
ママ友の家にお邪魔する時も夏なのに靴下を履いて行きました。感染させても嫌ですし、私の素足は見た目がとても汚く見えていたからです。水疱を潰したせいなのか、足の甲や足の裏にも白く薄皮が捲れてしまっていました。
ある日、余りにも強い痒みに苛立ち、お風呂に入った時にゴシゴシと強く擦ってしまい、痒みも残ったまま痛みも増えてしまいました。
後悔しても、もう遅く、薬指と小指の間には亀裂まで生じてしまいました。亀裂からは汁が出始め、ジュクジュクとした感じになってしまいました。そのジュクジュクがさらに強い痒みを引き起こし、私は、悪循環に陥ってしまいました。
病院に行こうかとも迷ったのですが、近くに皮膚科も無く、やはり水虫で病院に行く事が何より恥ずかしいと思ってしまいました。
けれど、痛いし、痒いし我慢の限界もあり、私は、近くの薬局に行き市販の水虫薬を購入する事にしました。
水虫の辛さに耐えきれず薬局で市販薬を購入
注意書きを読みながら、自分の症状にあったと思った液体の水虫薬を購入しました。
自宅で早速試してみようと、靴下を脱いで、亀裂になりジュクジュクした患部に液体を垂らしてみました。痒みが治まる処か、傷に滲みてしまい痛くて、痛くて暫く体が固まってしまいました。 ジンジンとした脈打つ感じの鈍痛が続きました。
「本当にこれが効くのかな?」と不思議に思いながら、二、三回続けましたが、余りの痛みに耐えられず、結局、液体の水虫薬を使わなくなりました。
再度、薬局でクリームタイプの水虫薬を購入し塗り始めました。液体の時よりは滲みる事も無く痛みも無かったので、足の指の間を清潔にしては1日三回程塗り続けました。
塗り始めて2週間程すると、あれだけ強かった痒みが徐々に引いていきました。ジュクジュクした患部も乾燥し始め、汁が出なくなってきました。私は、その後も薬を塗り続け、1ヶ月位すると、痒みも全く無くなり患部も綺麗に再生されていました。
私は、もう完治をした。と思い、薬を塗る事を止めてしまいました。
それからは、なるべく足の指の間を清潔に保ち、蒸らさない様に指を広げたりしていました。靴下も履くことも無く、素足にミュールやサンダルを履いて、夏のお洒落を楽しむ事にしました。
5年後再び同じ部位に痒みを感じ始める
あれから5年程の月日が流れ、私は、30代に入りました。やはり初夏の頃、またムズムズとした痒みに襲われました。前にもなった場所と同じ所でした。
私は、気になり自宅のパソコンで調べて見る事にしました。前の時は、自分の思い込みで辛い思いや、逆に酷くしてしまい、3ヶ月以上も掛かってしまったので、教訓にしないと意味がないと思ったからです。
水虫で検索すると、やはり私が、なっていたのは、足趾型水虫(そくしがたみずむし)で足の指の間に出来るのが特徴でした。
白癬箘(はくせんきん)により、強い痒みを伴い、酷くなると痛みが出る場合がある。と書いてありました。
もう、水虫にはならないと思っていましたが、また何処で移ってきたのか、完全には完治をしていなかったのかは分かりませんが、私は、近くのドラッグストアーに行き市販の水虫薬を購入する事にしました。
白く薄皮が捲れ始めてはいましたが、今度は捲らず痒みも我慢して、クリームタイプの水虫薬を塗りました。 5年前とは違い、水虫薬も進化をしていました。 1日に一回塗れば良いという商品が沢山出ていました。
私は、液体は懲りているので、クリームタイプにしたのですが、1日に一回塗るだけなのに、痒みも少しずつ治まり、酷くなる前に、自分では対処が出来たと思いました。
私は、再発するのが嫌だったので、痒みも、薄皮の捲れも無くなったけれど、暫くは塗り続けて見ました。
軽い内だった為か、薬も殆ど残ったまま1ヶ月が過ぎて、私は、薬を塗る事を止めました。
再発から10年 現在症状は出ていない
それからは、10年以上経ちますが、足の薬指と小指の間にはムズムズとした痒みが一度もありません。
病院で診察してもらった分けでは無いので、完治しているかどうかは分かりませんが、今だ痒みが無いという事は完治をしたと、自己判断しています。
水虫の痒みはなった事のある人しか分からないと思いますが、絶対に掻いたりすると酷くなってしまいます。
いつ何処で移ってしまうか分からないですし気を付けようもありませんが、しいて言えば、素足で、公共施設や病院等のスリッパを履かないという事も大事かも知れません。
今は、いつでも、何処でも分からない事は気軽に調べられる時代ですし、やはり専門的な病院に行く方が、一番良いのではないのかなと思います。
私みたいに、病院が近くに無かったり仕事で中々病院までは…。という場合は、酷くなる前に、市販の水虫薬で一度試されるのも良いかもしれないです。
今は、もっと種類も増えていると思いますが、放置をして周りに広げる可能性がある事を思えば、やはり市販の薬でも効果を発揮すると思いますし気持ち的にもポジティブになれるかなと、私は、思いました。