水虫のひどいかゆみはつらいものですよね。私も過去に2回、足の水虫になってしまい、ひどいかゆみに悩まされた経験があります。
水虫なのに放置しさらには靴を履きっぱなしで悪化
私は48歳で自営業を営んでおります。4年前の夏のことでした。当時44歳の私は、仕事が多忙を極めており、病院に通う時間が取れない状態でした。
そのため、水虫をしばらく放置してしまったのです。靴を履きっぱなしで仕事をしていることが、さらに水虫の悪化を招く結果に。
水虫は放っておいて自然に治るものではありません。確実に悪化してしまうので、きちんとした治療をする必要があります。私の経験上、できるだけ早期の治療が大切です。
水虫には手や体にできるタイプもありますが、足にできる水虫で多いのは、私も感染した趾間型(しかんがた)水虫です。
足の指の間がジュクジュクになったりカサカサになったりして非常にかゆくなるのが特徴。かゆみが強くなってくると、指の谷間の皮がふやけたり剥けたりといった症状が現れます。
そのほかにも小水疱型、角質増殖型、爪白癬(つめはくせん)という3種類の水虫があり、それぞれ症状が違います。
小水疱型は足の裏に小さな水泡ができる水虫です。角質増殖型は、かかとがガサガサと硬くなり、ひび割れを起こします。爪白癬は、いわゆる爪の水虫です。
蒸れ皮が剥け痛みも出てきた
私が感染した趾間型水虫は、水虫特有の症状が現れるので、これは水虫になってしまったとすぐにわかりました。
私は汗かきなタイプのため、靴を履いていると足が蒸れやすくなります。どうにも指の間がかゆいので、靴の中で指を動かしてモゾモゾしていたら、3日後くらいに指の間がふやけて皮が剥けてしまいました。
さらにかゆみが強くなってきたのですが、病院にも行けず、かといって手で触るのも嫌なのでモゾモゾしていたら、皮が剥け過ぎて痛みも出てくる始末。このような症状が現れたら趾間型水虫が疑われます。
病院に通えず市販薬を試してみる
これはマズいと思い、本格的に水虫治療を行うことを決意しました。当時は病院に通う時間が取れない状況だったので、ドラッグストアで売っている市販の水虫薬を試してみることに。
水虫は主に皮膚科で治療できますが、ほかにも酢やにんにくを使った民間療法も豊富です。最近では、市販の水虫薬にも効き目が高いものがたくさんあるので、水虫治療の選択肢の一つになります。
私が行ったドラッグストアには「水虫薬コーナー」があったので、その中から効きそうな水虫薬を選ぶことにしました。
水虫コーナーは私が行ったドラッグストアに限らず、大半のお店に設けられているので、水虫薬がどこにあるのかと迷うことはないでしょう。
水虫薬コーナーで真剣に商品を選んでいる私は、周りから見れば「水虫になっている人」だと思われたでしょう。
しかし、早く治したいので周りの目など気にしていられません。むしろ堂々と薬剤師さんに水虫の症状を伝えて、おすすめの水虫薬を選んでもらうくらいの姿勢でいいでしょう。
その日は薬剤師さんが不在だったため、症状別に紹介されたおすすめ商品の中から、自分の症状に合った商品を選びました。
足の指の間がジュクジュクする、皮が剥けている、ひどいかゆみがある。そんな症状にぴったりの商品があったので購入しました。
「ブテナロックVαクリーム」という水虫薬です。CMでも見たことがあるので安心だと思ったのも決め手の一つです。
かゆみがあるといっても、ジュクジュクしているのか、カサカサしているのかによって使用する水虫薬が違ってきます。
また、軟膏タイプや液状タイプ、チューブタイプやスプレータイプ、パウダータイプなど、さまざまな種類がありました。
水虫をしっかりと治すためには、自分の症状に合った水虫薬を選ぶことが大切です。最適な薬を選んだら、あとは用量用法を守って治療に専念するだけです。
家族から距離を取られる始末・・・
ブテナロックVαクリームはチューブタイプですが、チューブの水虫薬は絞り出して少しずつしか使えないので、広い範囲に塗るときには不便さを感じました。
また、水虫になってしまうと、かゆみのほかに納豆のような強烈な臭いがするので、生活するうえでとても不便です。家族に臭いと言われ、移さないでと距離を置かれる始末。
仕事が忙しかったとはいえ、しばらく放置してしまった私の責任ですが、家族なのですからそんな扱いをしなくてもとは思いましたね。
治ったと思ってからもさらに2ヶ月薬を使った
私の水虫は、結果的には2か月ほどで完治しました。比較的初期の段階で治療を始めたこと、自分の症状に合った市販薬を選んだことで、長引かずに済んだといえるでしょう。
ブテナロックVαクリームの効き目が高かったということも挙げられます。私と同じような症状の水虫を市販薬で治療するなら、ブテナロックVαクリームはおすすめですよ。
市販の水虫薬での治療を始めてから1週間ほどでかゆみが和らぎ、1か月ほど経ったころには見た目もかなりきれいになりました。
1か月半ほど経つと完全にかゆみがなくなり、見た目も普通になったので完治したと判断。 ただし、完治したと思って薬を塗るのをやめてしまうと再発しやすいので、ここからさらに2か月ほど薬を塗り続けました。
水虫は本当にしつこいものです。皮膚の奥深くまで進入した白癬菌という水虫の原因菌を退治するまで、念には念を入れた治療を行っても損はありません。
市販薬も症状に合ったものを使うのが大切
完治と判断してから2か月ほど薬を塗るという徹底した水虫治療のおかげで、ふたたび症状が出ることはありませんでした。
私は市販の水虫薬で完治しましたが、市販薬を塗って治療していても、効き目が感じられないケースもあります。場合によっては症状の悪化やかぶれが起こることさえあります。
そういった場合は使用している薬が体質、もしくは原因菌に合っていない可能性があるので注意してください。
また、薬の効き目や効果は個人差が大きいものです。必ずしも2か月で完治するとはいえないということを頭に入れておきましょう。
水虫の原因となる白癬菌は10種類以上あるといわれているので、薬が合わないと感じたら、すぐに使用をやめて病院を受診するようにしてください。
また、とりあえず市販薬を試してみたけれど症状が良くならないという場合でも、早めの受診をおすすめします。
ほかにも、早めに病院を受診した方がいいケースがあります。爪白癬や角質増殖型などは、根治にかなりの期間が必要です。個人差はありますが、半年以上かかるのが一般的。
こういった根治にかなりの期間を要する水虫の治療には、飲み薬も併せて処方される場合もあります。
数年から数十年もの長期に渡って水虫に悩まされているという人も、きちんと病院で診てもらった方がいいでしょう。
水虫になったと思ったら、まずは、そもそも水虫なのかを知る必要があります。ほかの皮膚疾患の可能性もあるので、自己判断できない人は病院で診てもらうようにしてください。
水虫であったなら、白癬菌の種類や最適な治療法、日常のケアはどのように行えばいいのかなど、医師の指示に従うようにしましょう。
初めて水虫になったとき治療が遅れた
実は、私が初めて水虫になったときは、それが水虫だとは思わずに治療が遅れてしまいました。かぶれかあせもだと思って放置してしまったので、完治するまでに3か月ほどかかったでしょうか。
4年前の夏に水虫になったときは、1回目の経験があったので早く気づくことができました。それに加えて、水虫だと確信した時点で治療を始めたことが、2か月ほどで完治という結果に繋がったといえます。
水虫は「早期発見&早期治療」が大切です。私の水虫を完治させた体験談が、水虫に悩んでいる人の参考になれば幸いです。