現在、40代の男性会社員です。
かれこれ20数年前の話になりますが、社会人になって初めて革靴を毎日履くようになってから水虫との長いお付き合いが始まることになります。
革靴を履き続けて3年 継続的な痒みを感じるように
金融機関で働いていたため、客先に行くことも多く靴には気を使っており、そこそこの価格のものを3足履き替えていました。
自分なりに清潔にしていたつもりでしたが、社会人3年目くらいの頃に足に痒みを感じるようになりました。夏場でもありましたので汗でかゆいのだくらいに考えていましたが、継続的に痒みが出てくるようになったため、ひょっとしたら水虫ではと疑うようになりました。
水虫だと思ったのは、父親が長年水虫治療をしていたのを見ていたからです。とは言え、最初のころは少しの痒みがあるくらいで、夏が過ぎると自然と痒みが消えてゆくという状況で、取り立てて治療する必要もないと考えそのまま放置していました。
父親に相談して薬を購入 効き目が凄かった しかし・・・
ところが、その間にも靴や靴下などに発生していた白癬菌は徐々に勢いを増してくることになります。そして、ある時期からは痒みもひどくなり掻きむしるようなことも度々起こるようになりました。この段階になって、はじめて薬をつけようと思い、父親に聞いた薬を購入して痒みの強かった足の指を中心に塗って見ました。
すると一発で完治しました。水虫の薬ってこんなに効くんだと驚くとともに、この薬があればいつ水虫になっても大丈夫だなと思ってしまいました。水虫は、忘れたころに再発するのですが、しばらくは水虫薬をつけることで簡単に治療することができていました。
ところが、しばらくすると、薬の効果が徐々に薄れてきます。今にして思えば、私に住み着いていた白癬菌がこの薬に慣れてきたということでしょうが、当時は訳も分からずに薬を変えたりしてみましたが、最初のころのような効き目が表れることはありませんでした。
それどころか、水虫が発生してから10年位でしょうか、親指の爪が少し変形してきているのです。
これが長年苦しまされた爪水虫との出会いとなります。
爪水虫を発症 さまざまな薬を試してみるものの・・・
その後、親指の爪は徐々に変色して腐ったような状態となっていくことになりました。毎日清潔にして、薬もつけるのですが一向に良くなる気配がありません。しかし、痛いとか爪水虫には痒みもないため、その状態がしばらく続くこととなりました。
右足の親指以外の爪は何ともないのですが、この爪水虫は全くよくなる気配を見せないままで、お酢につけたり、クリアネイルを使用したりといろいろやってみましたが、いずれも私の場合には効果がありませんでした。他の部分の水虫も夏場になるとひどくなるという状況でしたが、こちらに関しては、海外の製薬会社の有名な特許の水虫薬を使い始めることでほぼ完治に近い状況となりました。
ただし、この薬でさえ爪水虫には全く効果はありませんでした。その状況で爪水虫は病院で飲み薬を処方してもらうことで完治するという話を聞くことになります。基本的に、水虫は病気ではないという考えで、病院に行っても治ることはないのではと考えていたのですが飲み薬で治るのなら一度病院で診てもらおうと考えました。
既に、はじめて水虫になってから10年以上が経過しており、爪水虫とも5年以上の付き合いとなっていました。
ご近所の人から聞いた評判の良い近くの皮膚科で診察を受けることにしました。すると、先生からはこのレベルの水虫なら塗り薬で充分治療ができます、飲み薬の場合には副作用があるのであまりお勧めできませんと、塗り薬での治療を勧められました。
個人的には、人には見せれないほどの爪水虫だと思っていたのですが、先生から爪水虫としてはそれほどひどいものではないと言われて、何となくほっとしたというか安心してしまいました。
半年治療を続けたが元の状態には程遠い見た目
それから約半年ほど塗り薬を処方してもらいながら通院しましたが、確かに改善してはいるのですが、元の健康な爪の状態には程遠いというところでした。その後、もう病院に行くこともなくなり、あきらめに似たような気持ちで爪水虫とは一生付き合っていくことになると考えるようになっていました。
ただし、それ以外の水虫については完治していましたので、右足の親指以外は全く問題ないという状況でした。靴は5足以上を毎日履き替えて高圧洗浄機などで定期的に掃除したり、使用後には水銀系のスプレーを吹きかけるようにしていました。
ちなみに、他の病院でも診断を受けてみましたが、結果は同じでこのレベルの爪水虫なら副作用のある飲み薬はやめておきましょうということでした。複数の皮膚科で同じ診断をされましたのでもはや信じるしかありません。既に爪水虫が発生してから10年が経過しようとしていました。
そんな折に、ゴルフのやりすぎで肩を痛めてしまい、勤務先に近い総合病院で治療を受けていたのですが、先生とも仲良くなりいろいろ雑談をしている際に、ゴルフの際に爪水虫が邪魔になることがあると話したところ、飲み薬で治したらといわれたのでこれまでの経緯を話してみました。
すると、最近副作用のない薬が出ているはずですよと教えてもらい、早速、その総合病院の皮膚科を予約して診察を受けてみることにしました。
パルス療法で症状が大きく改善
診察を受けて先生から説明を受けたのは、今では当たり前になっているパルス療法でした。ただし、当時としては出て間もない薬ということで、それほど事例はないけれどもやってみますかという感じですすめられました。
副作用は全くないということでしたので、こちらとしてはダメもとでもよいので是非ということでお願いすることにしました。パルス療法とは、まず1週間毎日薬を飲み続けて、それから3週間は空けるというサイクルを繰り返す療法です。
私の場合には、1回目のサイクルですでにすごい効果が現れていました。右足の親指の付け根の部分から丈夫な詰めが生え始めてきていたのです。上の部分はぼろぼろという感じの柔らかい爪なのですが、下のほうから生えてきている新しい爪は普通の健康な状態の爪です。
もちろん、副作用は全くありません。これは間違いなく完治できると確信が持てるほどの状態でした。1か月後に診断を受けましたが。先生からもこれはすごい、この調子なら2クールで完治しそうですねとうれしい言葉をいただきました。
それから2クール目で、最初の1週間に毎日薬を飲みつ透けて3週間空けました。もはや完全に爪は生え変わっており、通常の状態に戻っていました。また、この治療を受けてから気付いたのでうすが、他の指についてもより健康な爪になったような気がしています。
気づかないだけで、他の指の爪も少し白癬菌の影響を受けていたのかもしれません。
そして、この療法がスタートして2か月目の診断で先生から完治ですねという言葉があり、10年ほど悩まされてきた爪水虫から解放されることとなりました。
完治してから再発はしていない
完治してからすでに数年が経過していますが、再発することもなく、通常の生活を送ることができています。もし、私と同じように爪水虫で悩んでいる方がいらっしゃったら、迷わずに皮膚科などの病院に行くことをおすすめします。私の場合には嘘のように簡単に完治できました。
仮に、診断を受けた病院で飲み薬を進められない場合には、セカンドオピニオンとして他の総合病院などで診てもらうというのもよいでしょう。また、爪水虫以外の水虫については、私の経験上からはラシミール系の水虫薬がおすすめです。
実は、未だに自宅にはラシミール系の水虫薬を常備しており、少しでも足に痒みを感じたりしたらこの薬をつけるようにしています。個人差もあるかもしれませんが、私には非常に効き目のある薬です。