28歳女性です。恥ずかしながら、大学生の時から水虫に悩んでおりました。
水虫は足にでき、足の指の付け根の辺りや、指の側面、その付近の皮膚によくできていました。調べてみると、足の水虫には4種類あり、指の間にできかゆみを伴う「趾間型」、足の裏や側面に水疱ができる「小水疱型」、かかとがヒビ割れて硬くなる「角質増殖型」、爪が白くなる「爪白癬(つめはくせん)」があるのだそうです。
私の場合は、「趾間型」、「小水疱型」の水虫だったとういうことのようです。
足の痒みが気になり搔きむしった結果
大学2年生の夏頃、足の痒みが気になりよく掻いていました。水虫はおじさんがなるものだというイメージがあったので、まさか自分が水虫になっているとは思わず、とくに何も考えず痒いから掻いているような状態でした。
今思うと、あの時点で病院に行っておけば良かったのですが、私が病院に行ったのは、かなり時間が経ってからでした。
なんとなく痒い状態が続いていましたが、痒みは日増しに酷くなり、ある時あまりにも痒いのに耐えられず痒い部分を思いっきり掻いていたら、ぬるっと液体が掻いていた部分に広がりました。ビックリして足の裏をよく観察すると、掻いた部分の皮膚に小さく穴が開き、そこから液体が出たようでした。さらに、その周りにもたくさんの水泡ができていたのです。
あの時の衝撃は忘れられません。「なんとなく痒い」から「私は水虫だ」に変わった瞬間でした。それからすぐに病院に行けば良かったのですが、正直恥ずかしくて病院に行くことはできませんでした。当時付き合っていた彼にも、友達にも家族にも誰にも言うことができず、一人で痒みと戦っていました。
ストッキングとパンプスの使用頻度が高かった
私は大学生の頃、ケーキ屋さんでアルバイトをしていたのですが、とくにバイトの日は痒みが増すような気がしました。バイト中の足元は、ストッキングにパンプスでした。私は元々足に汗をかきやすく、バイト中は暑さやストレスもあったのかとくに汗をかいていました。
ストッキングでは全く汗を吸収してくれないので、パンプスの中はビショビショでとても不衛生な状態でした。さらに、そのパンプスは週に3~4日ほどコンスタントに履いており、洗ったり干したりすることもなく、ロッカーの中にしまってありました。
駄目だと分かっていながら水虫を触ってしまう・・・
私はニキビができると潰してしまうタイプなのですが、水虫も同じく潰してしまう時がよくありました。水泡があると、歩く度にその部分が刺激されて痒いようなくすぐったいような何とも言えない感覚があり、それを解消したかったからです。
それと単純に水泡を潰すのが面白かったというのもありました。潰し方は爪でつまんで皮膚を剥がす、安全ピンで刺すなどがありました。どう考えても肌に悪く、水虫が治るわけでもないので、オススメしません。むしろ、血がでたり、傷つけたことによって別の痛みが生じて歩きにくくなったりすることもありました。
その後も全く病院にも行かず相談もしていなかったので、完全に自分の中での傾向や発見なのですが、
「足に汗をかく日は痒みが増す」
「汗をかいたら靴下を履きかえるとマシになる」
「水洗いよりもボディソープで洗うと症状がよくなる」
「水泡を潰すと痒みが軽減される時もある」
「水泡を潰すと痛くなる時もある」
「症状が悪化してる時に足を洗えない時間が続くと悪化していく」
「水泡を潰したり汗をかきすぎると患部周辺がふやける」
「奥の方に水泡があって潰せないものもある」
「冬は一旦治まる」
「親指、人差し指の周辺ができやすい」
「ストッキングの日はできやすい」
「酷くなると土踏まずや足の側面まで水虫が広がる」
など水虫と付き合いながら観察してきました。
とうとう病院に行ってみることに
それから3~4年ほど経ち、社会人になった頃、未だに水虫に悩んでいた私は、本気で水虫を治したいと考えるようになりました。
その頃には、彼とも結婚をし、かなり何でも言い合えるような関係になっていましたし、ネットで調べてみると感染の恐れもあるとのことだったので、「私水虫だからバスタオルは同じの使わない方がいいよ」と警告していました。彼は何度言っても「本当に?」と何故か信じていないような感じでしたが(信じたくない?)。
ある夏の日、もう慣れっこになっていましたが痒みが続いていたので、やっと病院に行ってみる決意をしました。職場の近くの皮膚科です。そこで足を見てもらうと、見た瞬間「水虫だね」と言われました。細菌検査をしようということで、患部の皮膚をピンセットで取られました。検査が終わると、「やっぱり菌がいたね、見てみる?」と言われました。
顕微鏡をのぞかせてもらうと、どんな形だったか菌の名前は何だったかも忘れましたが、菌らしきものが見えました。今まで長い間「自分は水虫かな」と思って過ごしてはいましたが、実際に自分の足にいる菌を見せてもらうことで、改めて実感しました。
長年の悩みがあっという間に改善
病院でクリーム状の薬を処方してもらい、患部に薄く塗るように指示されました。症状が治ってからも、塗り続けるように言われたと思います。「ルリコン」というクリームです。
そのクリームを塗ったところ、あっという間に水泡も痒みも治まりました。本当に笑えるほど、あっという間です。今までずっと痒みと戦って、悩んで生きてきたのが馬鹿らしいほどです。
薬の使用を辞めたら再発 その繰り返し
数日で水虫が気にならなくなったのですが、馬鹿な私は医者に言われた警告を無視して、塗ることをやめてしまいました。本当にがさつなところがあるのです。この性格が、長い間水虫に悩まされることになった原因の一つでもあると自分でも思っています。
案の定、クリームを塗るのをやめると、またすぐに水虫が再発しました。しかし、痒くもないのにクリームを塗るということがなかなか続かず、それから治っては忘れ、痒くなっては塗り、みたいなことが夏の間続きました。
そうしているうちに秋になり、冬になり、症状が治まり、水虫のことはすっかり忘れていました。医者は、「数週間後にまた来るように」というようなことを言っていたような気もしますが、クリームで治ることが分かったので通院はしませんでした。こういう所も本当に良くないですね、長引くのでオススメしません。
そして、また夏が来ると、水虫再発です。これも良いのかよく分かりませんが、1年前に病院で処方されたルリコンがあったので、すぐ塗りました。そして、またあっという間に治りました。ただ、一つ気づいたことは、それからまた塗らなくなってから再発するまでの期間が明らかに長くなったということです。
この夏は、3回ほどしかクリームを塗らずに済みました。症状が出たら、すぐクリームを塗って解決できるので、私ももうそこまで悩んでいませんでした。
この次の年の夏は1回くらい、ルリコンにお世話になりました。そして、つい去年の夏は、なんと1度も水虫になることがありませんでした。これで水虫が治ったと言っていいのかは分かりませんが、病院に行って検査をしてもらい、ルリコンを塗ったことによって明らかに症状が軽減し、ついに1年間症状が出ないところまできました。自分の中では、一旦「治った」ということにしています。また今年の夏どうなるか、観察したいと思います。
生活習慣の変化が水虫にも好影響!?
ただ、治った大きな原因が薬以外にもう一つあります。それは、子どもを産んで、産休に入る前から足に汗をかくほどのストレスのある仕事や忙しさを体験していないことです。今は、適温な部屋でまったり子どもと過ごしているような生活で、公園に行って汗をかいても1時間もすれば家に戻って靴下を替えることができます。
「病院に行って正しい薬を使う」、「足を清潔に保つ」、「ストレスのない生活」、この3つが私にとって水虫を治す最大の治療法だったと思います。水虫のない生活はとても快適です。恥ずかしいと思っている女性も学生も、まずは病院に行ってみることをオススメします。