私は37歳女性です。
私が水虫に気づいたのは35歳です。ゴールデンウイークが過ぎた頃に水虫になったことにことに気付きました。
水虫は足の裏にできました。足が非常に痒くなり、足の裏ばかりを常にかきむしってばかりいたので、この尋常ではない足の痒みは水虫に違いないと思いました。
子供にうつさないためにも早めに病院へ行った
我が家には小さい子供が二人います。私は二児のママのため、毎日、子供達と入浴し、同じバスマットを使って足を拭いていました。また、子供達が勝手に私のスリッパを履いて歩き回ることもよくありました。
以前、なにかで水虫は抵抗力の弱い子供や老人がかかりやすいというのを聞いたことがあったので、これでは子供達に水虫が移るのも時間の問題だと思いました。私は、子供達だけには水虫を移したくないと思い、水虫を治すべく皮膚科を訪れることにしました。
市販薬は病院で頂く薬よりも弱い薬が多いことは、なんとなく経験で分かっていました。風邪薬でもそうですが、市販薬より病院で頂く薬の方が効き目が強く、あっという間に治ります。私は、初めから効き目の弱い市販薬を選ばずに、皮膚科の薬を使おうと思っていました。
生活環境や習慣の質問と足の裏を検査
病院では、私の生活習慣や家族で他に水虫に感染している人はいないか聞かれました。うちの場合は、主人がもともと水虫だったので、主人から感染したのだろうと言われました。生活習慣について聞かれた後は、綿棒のようなもので足の裏の皮膚をこすり、その取れた皮膚を顕微鏡でみてもらいました。結果、水虫の原因菌である白癬菌がいるとことが分かりました。
早速、水虫薬としてクリーム剤を渡されました。これを1日2回塗ってくださいと言われ、2週間後に再び受診するように言われました。
2週間後に再び病院を訪れると、再び足の皮膚を取られ、白癬菌の様子を顕微鏡で見てもらえました。「だいぶ症状は治まってきていますね。」と医師に声をかけられました。確かに、病院でもらったクリーム剤を塗ってから、ピタッと痒みの症状がなくなりました。それに、少し赤く腫れていた足の裏もスッキリとした見た目に変化していたので、自分でもだいぶ症状が良くなってきていることは感じていました。
ですが、医師は同時にこんなことも言いました。「これからが治すための本番だからね。この程度、症状が改善してくると、来院しなくなる人がいるんだけど、それは絶対にダメだから。しっかりと白癬菌を全滅させておかないと再発するよ。再発したら、菌も強くなっているから、さらに厄介な水虫になっているからね。」と教えてくれました。
医師に言われた通り、来院して1か月後には、水虫に感染していたことが嘘であったかのように症状が全くなくなりました。医師にアドバイスをもらっていなければ、恐らく、私も途中で治療を放棄していた患者の一人になっていたと思います。それくらい、見た目の回復は早かったです。
合計12回の通院(約1年)で完治
しかし、私は二度と水虫に感染したくはなかったので、根気よく皮膚科に通い続け、クリーム剤も塗り続けました。水虫に感染してから1年が過ぎようとしている頃、ようやく医師から「もう大丈夫だよ。」という言葉を聞くことができました。
水虫が完治するまで1年くらいかかったことになります。この1年で病院に行った回数は、1カ月に1回程度なのでトータルで12回ほど来院しました。
とにかく毎日薬を使い続けることに気を付けた
私が水虫の治療期間中に注意したことは、とにかく薬を毎日、塗り続けることです。子育て中、子供の世話でいっぱいいっぱいになると、つい自分のことは後回しになるのですが、水虫に関しては子供よりも水虫を治すことを優先にして塗っていました。毎日、薬を量と回数を守って塗り続けることこそ、水虫を完治する近道です。塗り忘れるようなことがあってはいけません。
水虫は塗る場所が足の裏で、クリーム剤を塗って歩くとベタベタして不快になり、家事をこなすのに不便に感じることもあります。しかし、塗った後は、つま先立ちでちょこちょこ歩いたり、時間を少し置いてから歩くように心がけ、なんとか私でも塗り続けることができました。
主人は水虫治療に消極的
治療期間中は主人も水虫に感染していたので、一緒に治療するように促しました。しかし、主人の方は忙しくて薬を塗り忘れるときが多く、水虫の症状も皮がむけている状態でひどかったので、私の治療に悪影響を及ぼさないか不安でした。自分だけ水虫が治っても、感染源である主人も治らないと水虫を断絶できないからです。主人は私に比べると、水虫の治療に消極的だったので、かなり薬を塗るように促しましたし、面倒臭いと言って塗る気がなさそうなときは、嫌でしたが私が代わりに塗ってあげることもありました。
また、主人よりも先にお風呂に入ってバスマットを先に使うように心がけ、掃除機もマメにかけて部屋を清潔に保つようにしていました。おかげで、小さい子供が二人もいるとは分からない程、部屋がとても綺麗になりました。この努力のかいあって、主人が水虫の治療に対し消極的でも、私の治療経過は順調に進んでいけたのだと思います。
「もう大丈夫。水虫、治ったよ。」と医師から言われた時は、「水虫をやっつけたぞ。」という達成感でいっぱいでした。そして、「予想以上に水虫の治療は時間がかかるんだな。」と身をもって感じることができました。
水虫の治療期間中は、見た目では完全に水虫と分からないほど患部は普通の状態でしたし、症状も全くありませんでした。顕微鏡で白癬菌の存在を確かめなければ、まだ水虫の原因菌がいるとは気づくことができなかったでしょう。
病院で顕微鏡検査を受けることでまだ白癬菌がいると知ることができたので、自分で市販薬を使って治していたら、きっととっくに治ったと思いこみ、白癬菌を全滅させることなく治療をやめていたと思います。水虫を本気で治したいなら、病院に行って治療を受けることが大切です。
自分は再発はしていない 主人は治療中・・・
おかげさまで、あれから再発はしていません。ですが、まだ主人が治療中なので、私が治療期間中だった頃と変わりなく、部屋を清潔に保つようにしています。
もし、水虫に感染した疑いがあるなら、すぐに病院に行きましょう。水虫は治療のスタートが遅いと、白癬菌がどんどん皮膚の奥へと入り込んでしまい、そうなってからでは治療期間も長引いてしまいます。短期間で治療を終わらせたいなら、早めに行動しましょう。
また、病院で薬をもらったら、なにがなんでも塗り続けることです。途中で放棄するのはもったないです。水虫は自然に放置して治るものではありません。どんどん深刻化してきます。せっかく途中まで治療したのなら、止めずにトコトン最後まで治しましょう。
家族の協力なしでは水虫治療は難しい
それと、もう一つ主張したいことがあります。それは、水虫には家族の協力なしにはできないということです。家族にも水虫患者がいるなら、なおさら、その家族も一緒に治療する必要があります。家族において水虫治療に対する温度差があると、本気に治療したい家族にとってはそれが足かせとなり苦労するとは思います。ですが、私も楽天的な主人に振り回されながらの治療でしたが、なんとか1年で治すことができました。
これから、夏が来るたびに足が痒くなったり、皮がむけたりして人前で足が出せなくなることを考えれば、我慢して治療を続けた方が良いです。足の裏だけにあった水虫が爪や頭などに広がったら、もっと大変です、爪水虫などは、水虫の中でもかなり治しにくい厄介な水虫だと言われていますので、早めに手を打って治していきましょう。