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はじめに知っておきたいこと

爪を組織として考える

爪の主成分は、タンパク質の一種であるケラチンで構成されています。含水量は12%~16%、脂肪量は0.15%~0.75%程度です。爪に含まれる水分量は、環境に影響されます。

例えば、冬のような乾燥した季節には固くなって脆くなります。さらにマネキュアを付けたり、仕事で薬品を使用していたりすると、水分量が減少して、割れてしまうこともある。

爪が再生するのに必要とされる時間は3か月~6か月とされている。足の爪は手の爪に比べて時間を要する。おおよそ、成人は環境にもよるが、1日に0.1ミリ伸びるとされている。

爪を生物学的に考える

爪は、指の一番先の指骨と呼ばれる関節の先から生えています。爬虫類や鳥類の場合、ほぼ全てが円錐状で鉤爪のように下に湾曲しています。

哺乳類の場合は、平爪・鉤爪・蹄といった三種類に分けられています。人や猿の場合は、物を掴んだり操作したりするために、平らの形に進化しました。

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爪の構造を考える

外の空気に触れている部分を爪甲(そうこう)と言い、空気に触れていない部分を爪根(そうこん)と言います。常に指の先端にかけて伸びるようになっています。

爪根には、「爪母」(そうぼ)と呼ばれる部分があり、そこで新しい爪が作られます。爪甲を乗せている部分の皮膚は、爪床(そうしょう)と呼ばれています。

爪甲の両端の部分を爪郭(そうかく)と言います。爪根を覆っている皮膚を「後爪郭」と言います。さらに、少し爪甲に覆うようにある半透明の部分を爪上皮(あまかわ)と言います。

爪の根元の部分は皮膚に隠れるようになっています。爪の根元には、半月形状の部分がありますが、これを爪半月と言ったり、ネイルマトリクスと言います。

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