私は現在28歳の男性会社員です。水虫になったのは今から3年前、すなわち25歳の時で、季節はちょうど暑くなり始めた6月の中頃でした。原因については定かではありませんが、その当時スーパー銭湯に凝っており、トイレなどで使用していた共用のサンダルに水虫菌が付着していたのではないかと考えています。
水虫は他人事だと思い放置していた
私が最初に水虫を疑ったのは、今までにかゆみを感じることが一度もなかった部分が突然ムズムズとかゆくなり始めた時のことです。
足がかゆいという経験は過去に何度も重ねてきましたが、かゆくなる場所といえばかかとの周辺が中心でした。ところがその時は猛烈に足の指と指の間がかゆくなり、もしかしたら水虫なのかもしれないなと思うようになっていました。
ですがそれまでに一度も水虫になど罹ったことがありませんでしたし、水虫だという確信にも至らず、もっと言えば水虫など他人事だとばかり思っていたので、かゆみに違和感を覚えながらもそのまま2週間ほど放置してしまいました。結果としてこれが非常にマズかったです。
水虫を疑ってから10日前後が経過した頃から突然指と指の間の皮がめくれ始め、そのまま白く濁ったように変色し、カサカサと乾燥するようになってしまったのです。
病院に抵抗がありネットでリサーチ
ここでようやく水虫だと確信を持ち、ネットを通じて治し方についての情報を検索するようになりました。もちろん病院に行って診てもらうという選択肢も無いわけではありませんでしたが、当時の私はどうしても恥ずかしさが勝ってしまい、病院で「水虫になったかもしれません」などと自己申告することに抵抗を覚えていたため、自宅で治していくための道を探ることに決めました。
症状から「趾間型」と呼ばれる水虫であるということが分かったので、趾間型によく聴くと評判の薬をリサーチして、最寄りの薬局まで買いに走ったのでした。
薬局で知名度の高い市販薬を購入
私が購入した薬は、久光製薬が販売しているクリームタイプの「ブテナロック」です。CMでも頻繁に放送されている有名な薬なので、今までに水虫になった経験が一度もないという方でもブテナロックという名前を聞いたことはあるのではないでしょうか。
ブテナロックを選んだ理由は、趾間型でカサカサするという私が罹った水虫に対して非常に効果的なクリームタイプであるという点が第一であり、それに次いでやはり商品の知名度といいますか、安心して使えるのではないかというイメージの良さが背中を押す格好になったことも事実です。
市販薬でもしっかり効果 期待していた以上の効き目
購入して帰宅し、そのままブテナロックを塗ったそのわずか翌日、我慢ならなかったほどのかゆみが、ムズムズするという程度にまで軽減できていたことに大変驚きました。
完全にかゆみが消えるということはありませんでしたが、確実に水虫が衰退していることが分かったので安心したことを昨日のことのように覚えています。水虫を知らなかった頃の私は、水虫なんてただかゆいだけだろう、とタカを括っていましたが、実際に自分が罹ってみるとまさに地獄のような苦しみで、かゆさというものは時として痛みをも凌駕するほどの苦しみだということを学んでいたので、その地獄から解放されたことに一安心しました。
家族に感染させないよう注意した
水虫の治療中に注意したことは、とにかく同居している両親や弟に水虫をうつさないようにするということでした。
最初のうちは何とかして家族に自分が水虫であることを悟られないように隠し切ろうと考えていたのですが、かゆみが増してくるにつれて、こんな苦しみを家族にまで分けてしまっては絶対にいけないという風に思うようになっていったのです。
ですから、家の中を素足で歩かないように自分専用のスリッパを用意していましたし、入浴後に使用するバスマットも自分専用の物を購入し直しました。
足に気を使った生活を送るようになった
自分自身の話としては、無意識のうちに患部をかきむしらないように細心の注意を払いました。
毛布などの寝具に足の指が触れるだけでかゆさを思い出してしまって、寝ている最中に引っかいてしまうということを頻繁に起こしてしまっていたので、少しでも早く治るようにと就寝する際には必ず引っかき防止のために靴下を履いて眠るようにしていました。
8月という季節的には暑さのピークを迎えていた時期でしたし、ただでさえ暑がりな私にとっては靴下を履いた状態で熱帯夜を過ごすということもなかなか辛いものでした。
そして何よりも、頻繁に足を洗って常に清潔な状態を保つための努力もしていました。それまではサンダルを履いて散歩をして帰宅した時も、長時間革靴を履いて仕事をこなしてから帰宅した時も、雨の日に足がふやけた状態で帰宅した時も、入浴の時間までは足を拭くことすらせずに放置していました。
今考えるとゾッとするような対応ですが、水虫に罹ったことをきっかけに大幅に見直し、帰宅した直後に習慣としてせっけんを使って丁寧に足を洗うようになり、その後入浴した際にも必ず念入りに足を洗うように心がけました。
水虫薬を利用する際におススメしたい使い方
ブテナロックを塗る際に注意をしたのは、確実に効果を発揮させるために広範囲にクリームを塗布するということでした。
私の場合は右足だけが水虫に侵されていたのですが、万一のことを考えて左足にもクリームを塗り込んでいましたし、右足と同じように清潔にし、さらに保護していました。
ブテナロックの量もケチることなく、水虫の症状が出ている指先のみならずかかとを含めた足の裏全体に塗布して、足全体から水虫菌を拭い取るように意識していました。
そのお陰もあってか、ブテナロックを塗るようになってから一週間ほどでかゆみは完全に収まり、それ以降も徐々に水虫の症状は改善されていきました。浮いてしまっていた皮も元通りになり、合計で35~40日ほどが経過した頃にはすっかり元通りの足を取り戻すことができ、水虫にかかる前の生活を奪還できました。
我慢しなければならないことは確かに多かったですが、希望通りに通院することなく水虫を完治させることができましたし、想像していたよりも遥かに速いスピードで解決できたので、非常に満足しています。
水虫を意識した生活を送るようになった
水虫にかかって苦しい思いをしたあの日から現在で約3年が経過しましたが、今のところ再発することはありませんし、快適に過ごすことができています。ただし同じ過ちを繰り返さぬように日常生活でもかなり気を配った生活は継続させています。スーパー銭湯には今でも時折通っていますが、極力共用の履物は履かないように過ごすことを心がけていますし、やむを得ず利用しなければならなかった場合にはすぐに洗い流し、他人の肌との接点が一切無かった日でも、帰宅したら真っ先に浴室へ向かって足を洗うということを定番にする生活を送っています。
もしもこれを読んでいる方が水虫かもしれないと疑っている状態なのであれば、一刻も早く治療に向けた行動を取るべきです。私の場合は水虫かもしれないと思ってから薬を購入するまでに要した期間が2週間ほどあり、その間に状況は刻々と悪化していきました。もしも疑いを持ち始めた段階で適切な処置を受けていたならば、あそこまで強烈なかゆみに襲われることは無かったかもしれません。
水虫かもしれないと思ったら、その瞬間に最寄りの病院を調べて足を運ぶか、症状に合っている薬を購入するということが一番です。少しでも早く水虫を撲滅するための行動を取るようにすれば、自分自身の苦しみを最小限に止められるばかりではなく、大切な家族に水虫をうつしてしまうというリスクを回避することすら可能となるのです。